3年数学指導案（PDF）.PDFVIP

第３学年２組 数学科学習指導案 平成２４年６月２６日 授業者 教諭 髙橋 将 生徒数 ３２名 １ 題材 平方根（分母の有理化） ２ 題材について （１）題材観 数の概念は、これまで小学校で自然数から小数や分数へ、中学１年では、小学校の学習の上 に立って数の範囲を正の数と負の数までに拡張してきた。２年では、文字を用いた式や方程式、 関数、確率などの学習を通して、数についての理解を一層深めてきた。３年では、二次方程式 を解く場合や、三平方の定理を活用して長さを求める場合には、有理数だけでは不十分なので、 数の範囲を無理数まで拡張する。数の範囲を拡張することは、新しい数が導入され、これまで 数で表すことができなかったものが思考の対象になることを意味する。 平方根を導入することで、これまで表すことができなかった面積が２の正方形の１辺の長さ を ２と表記できる。このような正の数の平方根の必要性と意味を理解し、正の数の平方根を含 む簡単な式の計算ができるように具体的な場面で平方根を表したり、処理したりすることがで きるようにしていきたい。無理数は、生徒にとっては、まったく新しい概念であるので、用語 や記号が十分にわかるように指導する必要がある。特に生徒は「√ のついた数＝無理数」との 理解に陥りがちであるが、生徒が比較的好む数の平方根を含む簡単な式の計算を繰り返し学習 することで、平方根の理解度を高めていきたい。 （２）生徒観 ３年２組は、男子１６名、女子１６名の計３２名の学級である。明るく、元気のある雰囲気 があり仲の良いクラスである。チャイム着席もでき、忘れ物も少ないので、時間通りに授業を 始めることができる。授業には、挙手やノート作りなどを積極的に行う様子が見られる。１年 生のときから、毎時の授業の終わりには宿題プリントを配布し、家庭での反復学習を継続して きたので、基本問題に対しては理解している。しかし、分数には苦手意識のある生徒もいる。 応用問題はなかなか解けずに学力テストではほぼ平均くらいに位置する。 平方根については、乗法や除法などの計算は比較的によくできている。また、 ２× ２＝ ４ とすることなく、 ２× ２＝２とする平方根を２乗すると有理数になることや、面積２の正方 形の１辺が ２になるという具体的な場面で平方根を表すという指導も繰り返し行い、多くの生 徒が平方根の必要性と意味を理解している。しかし、 １２＝２ ３のように根号の中を簡単に することや平方根を含む計算には、まだ時間がかかり不安が残る。話し合いについては、授業 の中でグループ学習を行うが、自分の考えをまとめることができる生徒もいるが、全員とはい かず、活発な数学的活動に対しては課題が残る。 （３）指導観 この単元では、平方根という新しい数の概念を学習する。平方根の特徴を理解し、四則演算 をできるようにさせる。この計算は、のちの二次方程式や三平方の定理の学習でも必要な知識 になるため、数としてだけでなく、図形での長さなどへの対応も意識させて指