世界の投資環境（2016年1月）.pdfVIP

ご参考資料 ピクテ・グローバル・マーケット・ウォッチ 2016年1月15日 グローバル Pictet Global Market Watch 世界の投資環境（2016年1月） 2016年の世界の金融市場は波乱の幕開けとなりました。2015年は商品市況の悪化や新興国経済の減速懸念など が重荷になりました。2016年もこれらの要因が引き続き市場に大きな影響を与えると見込まれ、米国をはじめとした 先進国は景気回復基調にあるものの、不透明感が強い投資環境が続くと思われます。 国際通貨基金（IMF）による 図表1: 主要国・地域の2015年の経済成長率予想 主要国の経済予想 前年比 国際通貨基金（IMF）は2015年の世界経済成長率予 8% 2015年7月予想 6.8% 6.8% 想（10月時点）を+3.1%成長と前回の7月予想から下 2015年10月予想 方修正しました （図表1参照）。原油をはじめとした商品 6% 4.2% 市況の悪化により、新興国経済が軟調に推移している 4.0% 4% 3.3% ことが主な背景です。ブラジルやロシアなど、資源輸出 3.1% 2.5% 2.6% 国の成長率予想が下方修正されました。 2% 2.1% 2.0% 1.5% 1.5% 0.8% 0.6% 一方、米国経済の成長率予想はエネルギー価格の下 0% 落による個人消費の回復や堅調な住宅市場などを背 景に上方修正されました。商品市況の下落が米国と新 -2% -1.5% 興国の明暗を分ける結果となりました。 -3.0% -4% 世界 先進国 米国 ユーロ圏 日本 新興国 中国 ブラジル IMFは2016年の世界経済の成長率予想も+3.8%から +3.6%へ下方修正しました。しかし、2015年10月時点 では2016年の世界経済は2015年よりも高い成長を見 図表2:主要国・地域の2016年の経済成長率予想 込んでおり、新興国経済の成長率も2015年を上回ると 前年比 予想しています（図表2参照）。注目すべきは中国経済 の成長率予想で、2016年の中