アルミニウムの往復摺動凝着接合に関する基礎研究.pptVIP

アルミニウムの往復摺動凝着接合に関する基礎研究 塑性加工研究室　　加藤幸司 試験片の形状 実験方法 実験結果 トルク計装着 凝着強度とトルクの関係 トルクのモデル式 　T=rA(μp＋τb) 凝着強度とトルクの関係 * 接合面 面圧(p) 金属A 金属B 摺動（すべり） 振幅(s)　回数(n) 凝着 炭素鋼同士 アルミニウムインサート材使用 100 99 80 79 60 59 40 39 20 19 9 10 4 3 2 1 トルク /Nm 100 50 0 -50 -100 トルク /Nm 100 50 0 -50 -100 回数 回数 1.79mm 試験片　アルミニウム同士 面圧　p=19.6MPa 摺動振幅　s=1.79mm 1回目 2回目 3回目 4回目 μ ：摩擦係数 σb=2τb σb　：凝着強度 τb μp r A 試験片 摩擦 凝着 1回目 2回目 3回目 4回目 実験にはまず炭素鋼の試験片とアルミニウムのインサート材を用いました。図にその形状を示します。また、接合面に酸化膜や油膜があると凝着性に大きな影響を与えるので、試験前に乾式切削を行いそれらを除去し接触面をきれいにしました．インサート材にはワイヤブラシでブラッシングして酸化膜を取り除きました． 次に実験方法ですが,試験片A,Bの間にアルミニウムインサート材を挟みサーボプレスで荷重をかけ，往復摺動運動を与え凝着させます．そして凝着試験の評価は，引張り試験を行って破断強度を凝着強度，つまり接合強度としました. 以上のような実験結果が出ましたが，しかし，すべてのデータにおいてこのグラフのように，凝着強度のばらつきが非常に大きく出てしまっています．平均値と最大値を比べてみると2倍近く差の出ているところがあります．また最小値との差もかなり大きいです． これでは凝着しても信頼性がありません．これは摺動中において，凝着と破断が交互に繰り返されているからだと考えられます． 往復摺動における凝着強度には，ねじりのトルクと関係があると考え，トルクの高まったところが凝着の高まったところだと考えました．そこで今までの実験装置を改良し，トルクを測れるようにしてトルクと凝着強度の関係を調べ，トルクの高まったところで摺動を止めるように考えました． *