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気管支喘息患者に対する呼吸筋トレーニング
気管支喘息*患者に対する呼吸筋トレーニング
パルティール?ヴァイナー(Paltiel Weiner)M.D.、イエア?アズガド(Yair Azgad)M.Sc、ラセム?ガナム(Rasem Ganam)M.D.、マーガリット?ヴァイナー(Margalit Weiner)Ph.D.
喘息患者の場合、呼吸筋は(肺の)過膨張により徐々に不自由になってくる中で、増大した抵抗を克服しなければならない。我々は、特定の呼吸筋トレーニングにより呼吸筋の筋力が耐久力を高めることが、喘息患者の喘息症状を改善させるという仮説を立てた。中等度から重篤なレベルの喘息患者30例が2群に組み入れられた。15例の患者がSIMTを受け(A群)、その他の15例の患者は対照群に割り付けられ(B群)、二重盲検群間比較試験の中で模擬トレーニングを受けた。同トレーニングは閾値呼吸筋トレーナーを用いて実施された。両群の被験者は1週間に5回トレーニングを受け、それぞれのセッションは1/2時間のトレーニングで構成され、6ヶ月に及ぶものだった。A群の患者では、呼吸筋力については、RVでのPImaxにより表されているように、84.0±4.3から107.0±4.8 cm H2Oまで有意に増大し、呼吸筋の持久力については、P_peakとPImaxの間の関係により表されるように、67.5±3.1から93.1±1.2 パーセントまで有意に増大した(p 0.0001)が、B群の患者ではそのような増大は認められなかった。こうした改善は、喘息症状のベースライン(夜間の喘息、p 0.05、、
呼
吸困難に内在するメカニズムは、呼吸困難は少なくとも部分的には、呼吸筋労作1、2の知覚により生じる、ということを示唆している。喘息患者は気道抵抗の増大および肺の過膨張に曝されている。肺の過膨張は横隔膜を平坦にし、呼吸筋を弱めさせ、機械的な障害を引き起こす3。呼吸筋の効果的な働きが減退してしまうことに加えて、高い気道抵抗4を克服するには多量の圧力を加えることが必要である。我々が以前に行った試験5では、喘息患者において肺の過膨張が呼吸筋の動作能力に悪影響を与えるということが示唆された。
COPDの患者8同様、健常被験者6、四肢麻痺の者7、肺嚢胞性線維症の患者において、呼吸筋は強度および持久力の両方についてトレーニング可能であるということが、以前に示されている。
我々は、喘息患者が特定の呼吸筋トレーニング(SIMT)を受けることにより、呼吸筋の力および持久力が増大し、結果的に喘息症状が改善するだろう、という仮説を立てた。
この試験は、成人気管支喘息患者人口を対象に、SIMTが呼吸筋の力および持久力、喘息症状、喘息のための入院、救急科への連絡、学校または仕事の欠席、そして吸入β2-作用剤の摂取に及ぼす効果に関して、模擬トレーニングの間の差を用いて比較するようにデザインされた。
方法
喘息に関する米国胸部疾患協会(American Thoracic society for asthma)の基準を満たした、中等度から重篤な喘息患者30例(男性12例、女性18例)が2群に採用され(割り付けられ)た。二重盲検群間比較試験において、患者15例はSIMTを受け(A群)、残りの15例は対照群(B群)に割り付けられ、模擬トレーニングを受けた(表1)。
患者は、トレーニングに入る前の3ヶ月の間、トレーニングの最後の3ヶ月を通して、毎日日記カードを使用し、喘息による入院、救急科への連絡、学校または仕事の欠席、そして吸入β2-作用剤の摂取について記録し、各期間の最後の2週間には、下記のとおり喘息症状の重篤度について記録した。(a)夜間の喘息 0 喘息症状なし、1 僅かにゼーゼー言う、2 喘息のため1度目覚める、3 喘息のため数回目覚める、4 喘息のため夜間ほとんど目覚めた状態である、の段階評価で毎朝記録 (2)日中の喘息 0 喘息症状なし、1 時折ゼーゼー言う又は息切れする、2 頻繁にゼーゼー言う又は息切れする、3 ほとんど一日中ゼーゼー言う又は息切れし、正常な活動に支障をきたしている、4 ひどく息切れし、そのことで患者が仕事や学校へ出席することが妨げられる、の段階評価で毎晩記録 (3)咳 0 咳なし、1 時折咳込む、2 頻繁に咳込むが正常な活動への支障なし、3 頻繁に咳込むことで正常な活動に支障を来たす、4 ひどく咳込むことで正常な活動が妨げられる、の段階評価で毎晩記録。
テスト
全てのテストはトレーニング実施前、トレーニング期間中2ヵ月毎、トレーニングから6ヶ月後に実施された。
肺活量測定:努力肺活量(FVC)および一秒量(FEV1)が電子スパイロメータ(コンパクト(Compact):バイタログラフ社(V
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