创造的问题解决技法を駆使する.doc

第29回日本創造学会静岡大会シンポジウム 創造的問題解決技法（ＣＰＳ）を駆使する [企画]　弓野憲一 [司会]　林　義樹 [話題提供者] 　石井力重 デュナミスNEDOフェロー宮城学院女子大学 　保育を勉学する学生は、保育実習や教育実習を通して、様々な子どもたちと関わる。実習を終え、就職を果たしたとしても、そこから先は、プロの保育者として、保育方法についても様々な工夫が求められる。そこで、多くの困難に遭遇したとしても、自ら状況を変革して行くことのできる発想豊かな学生が求められる。本研究では、保育のスペシャリストに必要なCPS技法を習得させることを目的とした取り組みを紹介する。 　まず始めに、先に紹介のあった人材育成カードゲーム「ブレスター」を用いた授業実践を報告する。「ブレスター」は、ブレインストーミングでアイデアを出すために、「判断延期」「質より量」「突飛なアイデア」「他の意見に便乗」という4つの役割ルールに加えて、「TOIカード」と言われる発散思考を促すカードを活用することで、安定してアイデアを創出することを目指したカードゲームである。保育の現場であれば、「どうすれば保育中の事故を減らせるか」という現場の雰囲気を悪くするようなテーマであっても、保育現場の閉鎖性から逃れて、事故の予防や対処法の観点から保育者に対して議論させることが可能となる。心理教育的効果については、学生３０名程度に対して、「場の雰囲気作り」をキーワードとして、「創造的問題解決」課題を実行する際の情動の変化を検討した。 　次の段階として、創出されたアイデアをブラッシュアップする方法、PPCO技法の事例を紹介する。保育の現場では、子どもに対する問いかけ?働きかけが保育の流れの中で重要なポイントとなる。普段から、子どもに対する声がけと、それから予想される行動を検討するCPS技法を習得しておくことは、保育技術の向上のために重要である。ここでは、PPCO技法の活用方法の事例を紹介する。 看護師教育とCPS　　　　佐藤道子?石塚淳子 看護学部に入学する学生は看護師になりたいという明確な意思をもって入学してくる学生が多い。ほとんどが高校卒業後に入学するという18才くらいの年齢である。学生気質としては素直で真面目な一面、過度に緊張したり不安が強いなどの自信のない学生もいる。1年生は春セメスターの終わりに基礎看護実習Ⅰが予定されている。これはまだ十分に専門科目を履修していない段階ではあるが、今後の学習の動機づけとする目的で実施される。学生の多くは高校生時代に「1日ナース体験」やボランティアの経験を持つが、実際に病院という場に出かけていく実習となると、緊張度が高い。また近年の社会状況として医療職に求められる社会的ニードも高く、看護学生に対する実習場の要求度も増している。看護学生の言葉遣いや身だしなみ、挨拶というマナーは徹底的にオリエンテーションを受ける時代である。初めての実習に出かける前に看護を目指す学生たちが少しでも自信を持って実習に臨むことができれば実習に対する不安は軽減し、学生が活き活きと実習で学ぶことができると考えCPSを用いた授業を計画した。 看護学部１年生の「人間関係技術論」において対人援助場面における創造的問題解決法（CPS）の演習を試みた。CPSを用いることで、基礎看護実習Ⅰまでにクライエントと円滑な人間関係を築く自信をもつことができることをねらいとした。看護場面の問題解決力としてはアイデアの発想のみではすまない。現実に実生活に有益であること、他人に害を与えないこと（倫理的観点から）、第3者にも伝わるように成果をまとめる必要があると考える。したがって、本授業では実践的な創造力（課題解決力）の育成を目指すことを目的とする。ここでは行動準備（計画）までに終わらす、実行した成果発表までをねらう。 ④[教員養成とCPS] 弓野憲一 　小学校教師はさまざまな指導?活動をしている。まず、第１は国語?算数?理科?社会?図工?家庭?体育等、教科の指導である。第２は学級会?児童会?運動会?修学旅行?入学式?クラブ活動?社会見学等、特別活動の指導である。第３は2003年より開始された「総合的学習の時間」の指導である。その他、放課後や休日には地域のクラブや子供会活動に協力する場合も多くみられる。このような教師の指導?活動の資質を形成する教員養成にCPSはどのように使えるであろうか。 　CPSの神髄は、発散的思考と収束的思考ならびに創造的リーダーシップ（ファシリテーション）である。これらの発想方法やリーダーシップは、教員養成の中でどのように使えるのであろうか。まず、教科の指導の中で子どもの発想を豊かにするために用いることができる。子どもにブレイン?ストーミングの４原則を伝え、すぐ