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?????１ 画像を表示する場合，受け手としてのヒトの視覚機能を知ることは重要である．そのため，視覚機能について概説する． ３　 ヒトは目で者を見るというが，脳で見ているというべきところである．眼球はカメラ機能と前処理機能をもつ．網膜に投影された外界画像からは，色々な方向を向いた線分が抽出される．すなわち、視覚一次野に多数ある基本モジュール内の方位コラムは対応する位置にある受容野（○）内の対応する方向の線分を抽出する．視覚一次野は銀行のキャッシュカードくらいの大きさである。ここに映る像は頭部と眼球の動きに従って変動するが、耳にある位置センサー（三半器官）、眼球運送などで補正され、静止外界を知覚できる。 ４網膜では各神経節細胞は受容野（図の２重円）をもつ。受容野に光刺激が入ると、受容野特性に応じて重み付け積分され、神経節細胞出力となり、視神経?外即膝状体を通って視覚一次野に送られる。 ５受容野には、中心の重みが＋、周辺が－のオン受容野と、それらが逆のオフ受容野がある。受容野内の色々な位置に点滅するスポット光を当てたときの神経節細胞の応答を示している。オン中心型受容野では、中心部にスポット光を当てた（ON）とき、細胞は興奮し、光が消えた(OFF)とき、応答は消滅する（左最上部０と書いてある応答）。周辺部にスポット光を当てたときは、細胞の興奮抑制は逆になる。 ６　 均一な光が受容野に当たると差し引きされて応答は０となる。境界をもつ像が投影されると、応答は大きくなる。受容野が大きさをもつので、像はボケて観測される。 ８(2-2)　 直線上に並んだオン中心型受容野細胞の出力を集めると、白線に反応する細胞（単純型細胞）ができる。 １０(2-4)　 大脳後頭部にある視覚第一野の断面図．視覚第一野は銀行のキャッシュカードくらいの大きさと厚さである．その一部の断面拡大図．対応する左右の網膜からの情報が外側膝状体で交叉し，うまく組み替えられて基本モジュールで隣接する位置にくる．上部が脳表面．基本モジュールには色々な方向の線分を検出するコラムが整然と並んでいる．Hubel，Wieselがこの発見でノーベル賞を受賞． １１(2-5)　（ａ）ON中心型受容野(P)とOFF中心型受容野(Q)を組み合わせると，ステップエッジを検出する複雑型細胞ができる（ｂ）．これは白丸と黒丸の間にエッジがくるようなステップ図形に反応する． １２(2-6)　 特定の縦線群に反応するさらに複雑な複雑型細胞もできる． １３(3-1)　 ぼけた画像（(b)や(c)）の方が，全体像（金網）を抽出理解しやすい．実際、大きな受容野で受けた像はぼけている． １４(3-2)　子供が赤ちゃんをだっこしている画像であるが，ぼけ画像から抽出した輪郭は，両者の頭，手，肩などの情報を示している．原画増から抽出した輪郭では，背景や服に沢山の輪郭がでてきて，全体像がつかめない． １５(3-3)　ヒトは大きな文字でも小さな文字でも同じように読むことができる．これら様々な太さの線や様々な対象から特長を抽出するために，この図では６種類の特性の異なる検出器が示されている．各チャネルの中心周波数は１オクターブ（２倍）ずつずれている．たとえばＡのピークは0.8cycle/degree，B，，Fのそれは，それぞれ1.6, 3.2, 6.4, 12, 24 c/degである．これにより，様々な大きさのパターンを検出することができる．degreeは，眼球からの対象の視角である． １６(3-4)　 (a)のドライバに反応する細胞は、(b)（楕円体）と(c)（棒）を組み合わせた(d)にも反応する．これは，複雑な対象物体も単純な構成物の組み合わせとして認識していることを示している． １８(3-6)　いすれも単純図形の組み合わせとして認識している．暗がりで，道ばたのポールが人に見えるのと同じである． ２１(43)　顔画像等をサルに呈示．目のある顔画像を呈示（各グラフの中央付近）したとき，上側頭溝ニューロンは大きく興奮する（左上２つ，右上１つ）．目がなかったり，顔以外の画像の場合にはあまり反応しない． ２２(4-4)? １次統計量は，各点で個々に測った濃淡値などの統計量である．それに対して，２次統計量は，ある方向と間隔にある２点で同時に測った２点統計量である．左図中央やや右枠内はRが裏返った文字であるが，周辺の通常の文字Rと２次統計量が近接しているため，区別できない． ２４(4-6)?? ２次統計量とは、画像の上に針を落としたとき、両端が黒黒、黒白などになる確率である．針を素の上に落とした場合，左半分の図では両端が黒黒や黒白になる確率は針の長さに関係ないが，右半分の図では