全船種船舶の専用海水バラストタンク及びばら積貨物船.docVIP

2006年9月27日 PSPC　（MSC82/3/3 ANNEXより） 塗装基準　【仮訳】1　目的 この基準は、決議MSC[??（82）]で採択されたSOLAS第II-1章第3-2規則の適用について規定されている日以後に、契約、キール設置又は引渡しが行われた、500総トン以上の全船種の船舶の専用海水バラストタンク及び長さ150m以上のばら積船の二重船側部*における保護塗装に関する技術要件を規定する。 *この基準は、鋼構造の全船種の船舶の専用海水バラストタンク及びばら積船の二重船側部に適用する。2　定義 この基準の適用上、各用語の定義は以下のとおり。2.1　「バラストタンク」とは、決議A.798（19）及びA.744（18）の定義による。 2.2　「露点」とは、空気中の湿度が露結する温度をいう。 2.3　「DFT」とは、乾燥膜厚をいう。 2.4　「ダスト」とは、ブラストクリーニングその他の表面処理工程又は環境処置によって生じた塗装準備表面上の固着されていない粒状物質をいう。 2.5　「エッジグラインディング」とは、二次表面処理の前に行うエッジ処理をいう。 2.6　「「GOOD」状態」とは、小さなスポット錆のある状態であって決議A.744（18）に定義する状態をいう 2.　「ハード塗装」とは、その乾燥過程で的に変化する塗装又は保守目的で使用することができる空気乾燥する無変化の塗装をいう。有機又は無機いずれもあり得る。 2.　「NDFT」とは、公称乾燥膜厚をいう。90/10実施則は、全ての膜厚計測の90%はNDFT以上であり、かつ、残り10%の計測は0.9×NDFTを下回らないことを意味する。 2.　「プライマーコート」とは、ショッププライマーを塗布した後に造船所で行う塗装システムのファーストコートをいう。 2.　「ショッププライマー」とは、鋼板に塗布するプライマーコートをいい、しばしば自動的に（及び塗装システムのファーストコートの前に）行う。 2.1　?ストライプ塗装?とは、エッジ、溶接部、届きにくい所等の厳しい場所で良好な塗料の密着及び適正な膜厚を確保するために行う塗装をいう。 2.1　?目標耐用期間?とは、塗装システムの設計上の耐用年数の目標値をいう。 2.1　?テクニカルデータシート?とは、塗装とその塗布に関する詳細な技術的指示と情報を記載した塗料メーカーの製品データシートをいう。3　総則 3.1　塗装システムが目標耐用期間を達成できるか否かは、塗装システムの型式、鋼板処理、塗布及び塗装検査並びに保守にかかっている。これら全ての側面が、塗装システムの良好な性能に寄与する。 3.2　表面処理及び塗装工程の検査は、船主、造船所及び塗料メーカーの間で合意され、主管庁又はその認定機関の審査を受けなければならない。これらの検査結果は、明確に報告し、塗装テクニカルファイル（CTF）（3.4項参照）に載せなければならない。 3.3　第4節に規定する基準の検討に際し、以下を考慮する：.1　早すぎる腐食や塗装システムの劣化を防ぐためには、仕様、処置及び塗装工程における様々な段階（表面処理を含むが、これに限らない。）が、造船所によって厳密に施工されることが重要であること。 .2　塗装性能は、船舶の設計段階でスカロップを減らすこと、型鋼の使用、複雑な形状を避けること、並びにツールが使いやすいような構造配置並びに塗装すべき場所のクリーニング、排水及び乾燥がやりやすいような構造配置を確保することによって改善することができること。 .3　この文書に規定する塗装性能基準は、塗料メーカー、造船所及び船主の経験に基づいている。この基準に規定する性能と同等であることが実証されるのであれば、適切な代替塗装システムを排除するものではない。代替システムの判定基準は第8節による。3.4　塗装テクニカルファイル 3.4.1　海水バラストタンク及び二重船側部に施工する塗装システムの仕様、造船所及び船主の塗装作業の記録、詳細な塗料の選択基準、工事仕様、検査、保守及び修繕*は、塗装テクニカルファイルに記録されなければならない。塗装テクニカルファイルは、主管庁又は主管庁が認定した機関によって審査されなければならない。 *機関（IMO）によりガイドラインが作成される。 3.4.2　新造船段階 塗装テクニカルファイルはこの基準に関する少なくとも次に掲げる事項を含まなければならず、新造船段階で造船所から提出されなければならない。 .1　適合書又は型式承認証書の写し .2　テクニカルデータシートの写し（以下を含む。）： －　製品名及びIDマーク及び又は番号； －　塗装システムの材料、組成及び混合物、色； －　最小及び最大乾燥膜厚； －　塗布方法、ツール及び又は機器； －　塗装する際の表