応用実習-phits.ppt

Purpose * 本実習の目的 放射能計算の基礎に対する理解を深め、計算結果出力時間の設定方法を学習します。 放射線を取り扱う施設で実験を実施する際の課題申請に求められるターゲット物質の放射能評価や、実施計画書の策定において考慮すべき実験中の作業者の被ばく線量の概算方法など、応用事例の実習を通じて、放射能等の評価方法を学習します。 Glossary * 用語の解説 放射能： 　? 放射性物質が壊変して放射線を放出する性質 　? 放射能の強さ （単位：Bq　＝　崩壊/秒） 　　　　　※ベクレルは、ウランの塩類から放射線が出ていることを発見（1896） 放射性物質（放射性核種、放射性同位元素とも言われる）： 　? 放射能を持つ物質（核種、同位元素） 放射線： 　? エネルギーを持って媒質中を伝搬している粒子 　　（PHITSで挙動解析が可能な陽子?中性子?光子など） 　 　　? 放射線?放射性物質ともに規制の対象になる。 Table of Contents * 実習内容 放射能計算の基礎 応用演習 まとめ Radioactive decay * 放射性壊変 放射性核種Aが核種Bに放射性壊変する場合、 　このとき、 　放射性核種Aを親核種、核種Bを娘核種と言う。 　これを、それぞれの核種について見てみると、 　　放射性核種A：放射性核種Aの個数は、崩壊定数λ 　　　　　　　　　　により時間とともに減少（放射能の減衰） 　　核種B：核種Bの個数は、時間とともに増加（生成） 　　　※ ここでは、壊変の分岐比は100% とする。 放射性核種A → 核種B λ 核種A 核種B 100% T1/2：半減期 ：崩壊定数 Decay curve * 放射性壊変による放射能の減衰 放射性壊変による放射能（放射性核種A）の減衰 N = N 0 exp(-λt ) = N 0 (1/2) 0 2T1/2 4T1/2 6T1/2 8T1/2 10T1/2 t/T1/2 0 2T1/2 4T1/2 6T1/2 8T1/2 10T1/2 放射性壊変による放射能の減衰曲線（左：線形、右：片対数） 減衰曲線 半減期 T1/2 減衰曲線 崩壊定数 λ 放射性核種A 放射性核種A ※崩壊定数λ、半減期 T1/2 放射性壊変による核種Bの生成（純増） Growth curve * 放射性壊変による核種の生成 N = N 0 (1 - exp(-λt )) = N 0 (1 - (1/2) ) 0 2T1/2 4T1/2 6T1/2 8T1/2 10T1/2 t/T1/2 放射性壊変による核種の生成曲線（線形） 生成曲線 半減期 T1/2 ※崩壊定数λ、半減期 T1/2 核種B 分岐比は100% 生成?崩壊方程式の一般解は、 Growth curve and saturation coefficient * 生成曲線と飽和係数 　N x(t ) = C x /λx (1 - exp(-λxt )) 0 2Tx 4Tx 6Tx 8Tx 10Tx 生成曲線 （= 飽和曲線） 半減期 T x 放射性核種X ← C x/λx ： 生成量の上限値 　　　　　　（最大想定：飽和放射能） C xTx 飽和係数 ※崩壊定数λx、半減期 Tx 197Au (n,γ)198Au のとき、 　　　　C x = φσxN Au-197 　 ここで、 　　　φ (cm-2 s-1)：中性子束 　　　σx (cm2)：反応断面積 中性子照射による生成曲線（線形） 放射能は、放射性核種の崩壊定数λ（または、半減期 T1/2）により、時間とともに指数関数的に増減する。 　? 計算結果出力時間の設定の際は注意してください。 　　出力時間の間隔を粗くとって直線で結んでしまうと 　　間違った解釈をしてしまう可能性があります。 Output time * 指数関数的な放射能の時間進展 粗くとった結果 細かくとった結果 Table of Contents * 実習内容 放射能計算の基礎 応用演習 まとめ Calculation geometry * 計算体系の確認 track_yz_dump.eps アルミニウムのターゲットと、鉄製のビームダンプで構成される体系 10 MeV中性子 2 m 拡大図 ターゲット ビームダンプ PHITS（beamdump.inp）, DCHAIN（tdchain.out）と続