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プログラミング演習I 連立一次方程式 連立一次方程式 変数 xi (i = 1，2，…，n) を求める問題 n 個の変数のうち消去しやすい変数を選び，その変数を消去する．等式は(n－ 1)個になる． これを繰り返すと，1つの一元一次方程式になる． Gaussの消去法 たとえば，変数 x1 を消去する 最初の文字の消去後 各係数を置きなおす 1元少なくなった方程式を解く 変数 x1 を消去した結果 この式は同様に解くことができる 適当な変数を消去（変数 x2 の消去） 変数の消去 変数 x2 を消去する 変数の消去後の方程式 変数 x2 を消去する 前進消去と後退代入 変数を順次消去した結果（前進消去の結果） 一番下の式はすぐに解ける 後は下から順番に代入して求める（後退代入） LU分解 連立一次方程式を解く手段 連立方程式を解く場合は，変数を減らしていくという方針で解いていくが，これもその１つ Gaussの消去法とLU分解の比較 計算機で実装した場合，Gaussの消去法はLU分解に比べて計算速度が「遅い」 連立一次方程式の行列表現 一般に連立一次方程式は， これを行列表現すると， 上三角行列，下三角行列 三角行列であれば解を求めることが容易 LU分解では，行列Aを下三角行列Lと上三角行列Uの二つに分解する LU分解で連立一次方程式を解く(1) 一次方程式 Ax = b を解く 行列Aを下三角行列Lと上三角行列Uの二つにLU分解する A = LU (4) 行列AがLU分解されると求める方程式は以下のようになる Ax = LUx = b (5) LU分解で連立一次方程式を解く(2) Ux=c とおいて，まず， Lc = b (6) を解く c を求めたら， Ux = c (7) を解くことで，ｘを求めることができる プログラム例 連立方程式を表す配列変数 係数行列 A は2次元配列として実現する 変数ベクトル x と定数項ベクトル b は1次元配列として実現する サンプルプログラム LU分解できない場合 Ai,iやuk,k等の対角上の要素が0の場合，0徐算が発生し，LU分解できない． ピボッティング(1) これを避けるために，0である要素を含む行と0でない要素を含む行を入れ替える（ピボッティング）． ピボッティング(2) 0でなくても，0に近い小さな値で割ったときは丸め誤差が大きくなる この誤差を小さくするために，0でなくても，最も絶対値の大きな値を含む行と最も絶対値の小さな値を含む行 を入れ替える方がよい． 解が求まらない場合 以下の例のような場合は，連立一次方程式は解くことができない 課題 ピボッティングを行なうプログラムを作りなさい * * A0,0x0+A0,1x1???A0,n-1xn-1　=　b0 A1,0x0+A1,1x1???A1,n-1xn-1　=　b1 An-1,0x0+An-1,1x1???An-1,n-1xn-1　=　bn-1 　 (1) An-1,n-1 ?? An-1,1 An-1,0 ： ： ： ： A1,n-1 ?? A1,1 A1,0 A0,n-1 ?? A0,1 A0,0 xn-1 ： x1 x0 bn-1 ： b1 b0 = Ax=b (2) An-1,n-1 ?? An-1,1 An-1,0 ： ： ： ： A1,n-1 ?? A1,1 A1,0 A0,n-1 ?? A0,1 A0,0 1 0 ： 0 0 ln-1,n-2 ??? ln-1,1 ln-1,0 1 ??? ln-2,1 ln-2,0 ： ： ： 0 ??? 1 l1,0 0 ??? 0 1 un-1,n-1 un-2,n-1 ： u1,n-1 u0,n-1 0 ??? 0 0 un-2,n-2 ??? 0 0 ： ： ： u1,n-2 ??? u1,1 0 u0,n-2 ??? u0,1 u0,0 A= = =LU 　 (3) A2,2 A2,1 A2,0 A1,2 A1,1 A1,0 A0,2 A0,1 A0,0 = １ ｌ2,1 ｌ2,0 0 １ ｌ1,0 0 0 １ u2,2 0 0 u1,2 u1,1 0 u0,2 u0,1 u0,0 A00=u00 A01=u01 A02=u02 A10=l10*u00 A11=l10*u01+u11 A12=l10*u02+u12 A20=l20*u00 A21=l20*u01+l21*u11 A22=l20*u02+l21*u