平成16年度（’04年度）泌尿器試験.docVIP

平成16年度（04年度）　泌尿器 Ver1.50 1)前立腺癌が直接浸潤する頻度が高い臓器を2つ挙げよ。 　1）精嚢　2）膀胱　3）直腸　4）恥骨 ａ（1）（2）、　ｂ（1）（4）、　ｃ（2）（3）、　ｄ（3）（4）、　ｅ（1）（5） 2)前立腺肥大症は前立腺のどの部分から発生するか。 　1）周辺領域　2）移行領域　3）中心領域 ａ（1）　ｂ（2）　ｃ（3）、　ｄ（2）（3）、　ｅ すべて 3)検診にてＰＳＡが高値であり、前立腺生検にて一部に中分化癌が認められた。画像、直腸診では異常が認められない。ＴＮＭ病期は 　ａ　Ｔ0　　ｂ　Ｔ1ａ　　ｃ　Ｔ1ｂ　　ｄ　Ｔ1ｃ　　ｅ　Ｔ2ａ 4)前立腺癌の転移頻度が高い臓器を2つ挙げよ。 　1）骨　2）肝臓　3）肺　4）腎臓リンパ節　5）リンパ節 ａ（1）（2）、　ｂ（1）（4）、　ｃ（2）（3）、　ｄ（3）（4）、　ｅ（1）（5） 5)前立腺疾患で正しい記述を2つ挙げよ。 　1）前立腺肥大症は黒人で頻度が高い。 　2）前立腺炎でもＰＳＡは上昇する。 　3）前立腺癌に対してＭＶＡＣによる化学療法が有効である。 　4）前立腺肥大症に対する手術療法の合併症で勃起不全の頻度は低い。 ａ（1）（2）、　ｂ（1）（4）、　ｃ（2）（3）、　ｄ（2）（4）、　ｅ（1）（5） 6)前立腺癌の治療として、併用する意味が認められない組み合わせはどれか。 　ａ）精巣摘除術と抗男性ホルモン剤 　ｂ）放射線治療と精巣摘除術 　ｃ）精巣摘除術とＬＨＲＨ製剤 　ｄ）抗男性ホルモン剤とＬＨＲＨ製剤 7)次のうち正しいものを1つ選べ。 　ａ）正常陰茎皮膚も、組織学的には一部尿路上皮に覆われている部分がある。 　ｂ）尿路上皮とは扁平上皮である。 　ｃ）尿路上皮癌は膀胱にできる癌が90％を占める。 　ｄ）尿路上皮癌には腺癌は含まない。 　ｅ）尿路上皮癌は肉眼的特徴として乳頭状?広基性を示すことが最も多い。 8)膀胱癌に関して、次のうち間違ったものを1つ選べ。 　ａ）筋層に浸潤するか否かが、膀胱全摘の必要性を考慮する上で重要である。 　ｂ）患者の合併症の有無は、手術を選択する上で重要である。 　ｃ）職業歴、特に染料の使用の有無が、手術を選択する上で重要である。 　ｄ）ＣＩＳの合併の有無が、ＢＣＧ治療を選択する上で重要である。 　ｅ）小腸の手術の有無が、尿路変向を選択する上で重要である。 9)次のうち正しいものを1つ選べ。 　ａ）腎癌では、原発巣のサイズや発生した位置により治療法は変わらない。 　ｂ）腎癌では肺に転移があっても、原発巣に対する手術を行うほうが予後良好である。 　ｃ）腫瘍塞栓が右心房に達するような腎癌症例では、根治的腎摘除術は適応とはならない。 　ｄ）根治的腎摘除術では、基本的に副腎を残す。 　ｅ）腎癌と腎盂癌は発生母地が同一である。 10)次のうち正しいものを1つ選べ。 　ａ）腎臓は腹腔内に存在する。 　ｂ）腎臓の高さでは、腎静脈が腎動脈の背側に位置する。 　ｃ）単純性腎嚢胞の10％から悪性腫瘍が発生する。 　ｄ）腎細胞癌に特徴的なＣＴ所見は、造影効果が低いことである。 　ｅ）分腎機能検査にはＴｃ－ＤＭＳＡシンチグラムが有効である。 11)次のうち正しいものを1つ選べ。 　ａ）Oncocytomaは腎細胞癌の一つである。 　ｂ）淡明細胞癌（clear cell carcinoma）と顆粒細胞癌（granular cell carcinoma）の鑑別は、組織学的に核内顆粒の染色性により行われる。 　ｃ）Bellini管癌は、近位尿細管細胞由来である。 　ｄ）腎血管筋脂肪腫は組織学的に3成分（豊富な血管、筋成分、脂肪腫）揃わないこともある。 　ｅ）組織学的異型度は、Ｇ1の方がＧ3より核の異型性が強い。 12)上部尿路結石で最も多い結石成分はどれか。 　ａ）尿酸 　ｂ）シュウ酸カルシウム 　ｃ）リン酸マグネシウムアンモニウム 　ｄ）シスチン 　ｅ）リン酸カルシウム 13)Ｘ線透過性が最も高い結石はどれか。 　ａ）シュウ酸カルシウム結石 　ｂ）リン酸マグネシウムアンモニウム結石 　ｃ）リン酸カルシウム結石 　ｄ）尿酸結石 　ｅ）シスチン結石 14)上部尿路結石の患者の尿潜血陽性率で正しいものはどれか。 　ａ）100％ 　ｂ）85％ 　ｃ）50％ 　ｄ）35％ 　ｅ）15％ 15)精巣機能に関するホルモンに関し誤っているものはどれか。 　ａ）性腺刺激ホルモンは視床下部より放出される。 　ｂ）性腺刺激ホルモンにより下垂体前葉からＬＨとＦＳＨが放出される。 　ｃ）ＬＨは精巣間質内のライディッヒ細胞に作用しテストステロンの造成に関与する。 　ｄ）ＦＳＨは精巣管内のセルトリ細