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第２学年５組　社会科学習指導案 平成２０年６月５日（木）　第五校時 熊本市立桜木中学校　2年５組教室　教諭　井上哲夫 １　単元名　明治維新 ２　単元について 　（１）本単元は中学校学習指導要領解説社会編の歴史的分野内容（５）イを受けて設定したもので あり、明治政府が行った政策である廃藩置県、学制?兵制?税制の改革、身分制度の廃止、領 土の確定について調べる活動を通して、どのようにして日本が近代国家の基礎を整えてきたか 気づかせ、これらが人々の生活にもたらした大きな変化について考えさせるのがねらいとして いる。 　本単元で扱う明治時代の初めは、欧米列強が勢力を広げる複雑な国際情勢の中で、独立を保 つためには近代国家になる必要があると考え、短期間で諸改革に取り組んだ時代と言える。 　本単元では、明治政府の諸改革を調べ検証させることを通して、近代国家を形成していった 政府や人々の努力に気づかせたい。　　 　（２）本単元に関わる系統は、以下の通りである。 　　　＜小学校３?４年　　　　　　　＜小学校６年＞　　　　　　　　＜中学校?歴史的分野＞ 　（５）地域の人々の生活　　　　（１）日本の歴史　　　　　　　　（５）近現代の日本と世界 　　?昔の暮らしに関わる道具　　　カ　明治維新をつくりあげた人々　　　イ　明治維新 　　?地域に残る文化財や伝統行事　キ　世界に歩みだした日本 　　?地域の発展につくした先人　　ク　長く続いた戦争 　　　　 　（３）本学級（３９名）の実態は以下の通りである。 　　　　授業中に積極的に発表する生徒は１５人程いるが、話し合い活動になると自分の意見を言えない生徒も１０人程いる。明治時代のイメージは「明るい」「新しい」「はなやか」が多く、全体的にはプラスのイメージを持っていることがわかった。 好き やや好き やや苦手 苦手 歴史学習について 　７ １３ １２ 　４ 調べる学習について 　７ １６ １２ 　２ 話し合い活動について 　９ １６ 　９ 　３ 発表することについて 　４ １１ １６ 　６ 　　[明治時代のイメージ] 　　　明るい１４　　新しい４　　洋風４　はなやか４　社会が発展３　現在の日本に近づいてきた２　国が強くなりそうな時代３　良いのか悪いのかよくわからない時代　話し合いが少なく戦争ばかりで解決している　　　 　（４）本単元の指導にあたっては、次のことに留意したい。 　　　明治政府の政策に対しての問題解決学習を設定する。具体的には、明治政府の政策を検証することにより近代国家を形成していった政府や人々の努力に気づかせるために、本単元の始めに、「明治政府の政策を支持する？支持しない？」という学習問題を設定する。そして、明治政府の政策をワークシートを通して整理するとともに、一つ一つの政策に対して「支持できる」か「支持できない」かも考えさせ、その後の思考の整理に活用させたい。次に、生徒自身が調べたい政策を選び、同じテーマのジグソーグループを形成して詳しく調査させた上で、選んだ政策を「支持する」か「支持しない」かをもう一回考えさせ、同じグループの意見交流を通して思考を深める。話し合いでのワークシートは、見ることによってすぐに比較できるような短冊式のものを準備する。バズ学習や全体討議を行いながら、更に、多面的?多角的に考慮させながら深め合うことで一人一人の考えを大切にしていくことができると考える。 生徒たちは、明治時代を「明るい」というイメージを持っていたが、授業を通して短期間に近代国家の基礎を整え、欧米列強が勢力を広げる複雑な国際情勢の中で独立を保ち、近代国家を形成していった政府や人々の努力にも気づかせたい。 （５）研究テーマとの関連 　【研究員社会科部会　研究主題】 　小中学校社会科学習における、個を大切にする問題解決学習の学習過程と手だての研究 　今回の検証授業の取り組みの重点 　〈個を大切にする学習過程〉 一人一人の学習過程や成果を明確にするために、単元を貫く学習問題を設定して単元をいくつかの小単元で再構成し、小単元ごとに自分の考えの確認をさせる場面を位置づけた学習過程を設定する。 １時間ごとの学習で習得された知識や考え方をもとにして意思決定を行い、単元の問題解決を行うような学習過程を設定する。 自分の考えを見直したり振り返ったりするために、意思決定後の情報の共有化場面を確保した学習過程を設定する。 　〈個を大切にする手だて〉 ジグソー学習や生徒チーム学習の設定 （２）バズ学習の設定 　　（３）一人一人の考えを把握するための自己評価カードやワークシートの工夫 ３　単元の目標 　　明治政府の諸改革によって近代国家の基礎が整えられたことに気づき、これらが人々の生活にもたらした大きな変化につい