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４）特異性炎 一定の病原体によって特有な肉芽腫を形成する慢性炎症である。(肉芽腫性炎ともよばれる） （各々病原体に特異的な肉芽腫を形成する） 　 (１）　結核症　　　　　　　　　肉芽腫：限局性、増殖性の肉芽組織が腫瘍のように 　（２）　梅毒　　　　　　　　　 　　　　 結節状になっているもの 　（３）　ハンセン氏病（らい病） 　　その他：病、腸チフス、◎サルコイドーシス、リウマチ熱、真菌症、ブルセラ症　 　　　　　　　　　　　　　　　　　眼の疾患　鍼灸対象 （１）結核症 　結核菌：ヒトに感染するもの…人型、牛型（鳥型は感染しない） 　感　染：飛沫感染、経口感染、皮膚感染 　所　見：感染後４～８週でツベルクリン反応陽性　ⅳ型　遅延型アレルギー　 １．第一次結核症（＝初期変化群：　初感染巣　と　所属リンパ節巣　） 　　?病変は限局し、大部分は発症せずに石灰化して治癒する 　　?１％前後は腸にできる（腸結核） 　①初感染巣（原発巣）：初期は滲出性変化 → 急激な乾酪化：チーズ用になる 　　　　　　　　　　　 胸膜付近の右肺下葉に、１．２個の米粒大～粟粒大の 　　　　　　　　　　　　乾酪化病巣　を形成（約10日間） 　②リンパ節巣：　肺門リンパ節　に２．３個の雀卵大の病巣形成 　　　※初期感染巣は、厚い結合組織で被包される。（被包化）― 進行性病変(くるむ) 　　　　　結核菌は結核結節内で生存し続け、抵抗力の減退で再燃する 　　　※多くは、石灰沈着をして治癒する（2.3年→10年後骨化）　　　　　国試で出た ?中心??? 乾酪巣 ：抗原抗体反応で壊死した組織 ※結核結節 ?内層???　?◎ラングハンス巨細胞 （Ｍφの集合体）、 結核菌　 （３層構造）　 　　　 ?　類上皮細胞 （組織球、Ｍφの変形）　Ｍφ　 　　　 ?外層??? リンパ球、線、線維芽細胞　 ２．第二次結核：　粟粒結核症　（結核菌の蔓延）　　　　　　結核菌はＭφの 　　?高齢者、乳幼児、免疫不全など抵抗力低下や菌量、毒力などに影響 　　① 初期感染から引き続き、全身へ拡大 ―　早期蔓延　 　　　　 初期変化群が大きく活動的 　　　　 →初感染に引き続き発病する（ツ反応陽転後２年以内） 　　　　 ※ 一般には進行は一時的に停止し、早期蔓延はしにくい。 　　②陳旧性のものが再燃　　　　　　　　　　遅延型蔓延（晩期蔓延）　 　　　　 → 結核性脳脊髄膜炎、胸膜炎、骨?関節炎etc． 　【蔓延の方法】 　　?リンパ行 性：肺 → 肺門リンパ節 → 気管リンパ節 → 静脈角リンパ節 　　?　血行　 性：直接or静脈角リンパ節 → 全身の親和性臓器（粟粒結核） 　　?　管 性 性：肺 → 喀痰 → 咽頭 → 胃腸、腎結核 → 尿道 → 膀胱粘膜 　　※ 好発部位：肺、リンパ節、漿膜、粘膜、脾臓、肝臓、腎臓、骨、関節、皮膚 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　骨格筋、大血管は親和性ない ３．結核症の転帰 　①　結核空洞症　　　　　 　　　乾酪巣が融解して気管支に通じて外部へ排出され、空洞化　 ②　結核性潰瘍　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　粘膜を破壊し、潰瘍化 　③　　（　寒性膿瘍　　） 　　　急性炎症症状がない（発赤?腫脹?疼痛がない） 　④　膿瘍　　　　　　　 　　 膿様の乾酪壊死物質が組織間隙を下方に流れて、他に膿瘍を形成 　　　ex．脊椎カリエス（　結核性脊椎 　）→ 乾酪化巣 → 膿瘍形成→ 　　　　　　→ 組織間隙を通り下へ流れ → ダグラス窩へ → 痔瘻により外部へ排泄 　⑤　古い結核症の再燃　　　　　　　　　　 　　　加齢、抗癌剤などによる免疫低下による ４．その他　結核症の特有な名称 　　　?　　… 頸部リンパ節の腫脹（結核結節） 　　　?　　… 皮膚結核病巣：ツベルクリン反応の跡 （２）梅毒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ズ 　病原微生物　 ：　スピロヘータ（トレポネーマ?パリダム） 　疫　学　　　 ：41℃、２時間で死滅 　梅毒血清反応 ：　ワッセルマン　　反応（感染４～６週で陽性） Ａ．先天性梅毒 　定義：胎児が出生時に既に梅毒に感染しているもの 　原因：胎盤を通した妊娠後期の　垂直感染　（初期感染では流産） 　病態：　後天性梅毒の第１期の発疹は見られない　　　 １．症状の出現時期により分類 　①胎児梅毒：出生児に症状出現 　　?発育栄養不良、老人性顔貌、肝?脾の腫大、長管骨の梅毒性骨軟骨炎 　　　皮膚の梅毒性天疱瘡 　　②乳児梅毒：生後数週から２?３ヶ月の間に発症 　　　?顔面（特に口囲）の　びまん性浸潤 →治癒後の　パロー裂溝　 　　　　梅毒性天疱瘡、梅毒性鼻炎、　パロ