日本栄养士会中性脂肪とHDLコレステロールが気になるあなたへ.ppt

＊このスライドは、管理栄養士?栄養士向けに書いてあります。もし、講話に使用するときは口頭で趣旨をお伝えすることをお薦めします。 いずれの場合も、「社団法人　日本栄養士会」の名称は入れて下さい。 ＊内容の改変、一部を切り出しての使用の際における責任は負いかねます。 有効活用により、管理栄養士?栄養士の地位向上や国民の生活習慣病予防対策に寄与することを願っております。 　 社団法人　日本栄養士会　全国集団健康管理栄養士協議会　協議会長　 * 《文中の★印で、Enterをクリックしてください。アニメーションがあります》 皆様こんにちは、本日はお忙しい中お越しいただきましてありがとうございます。 今回は、メタボ健診の対象項目となっている中性脂肪と 善玉コレステロールについてお話させていただきます。 管理栄養士（栄養士）の○○と申します。どうぞ宜しくお願いします。 「中性脂肪値がちょっと高いですね」、「善玉コレステロールが少ないですね」 なんて言われて、気になっている方はいませんか？ それでも、「ちょっとくらい大丈夫だよ！」とか、「何をすればいいのかよく解らない」 なんて方も多いかもしれません。 そこで、脂質異常症の理解と生活習慣の振り返りでその改善と予防をするための 情報を提供させていただきます。 また、「脂質異常症」という言葉は聞き慣れないと思いますが、これまで「高脂血症」と 言われていたものが、2007年に「脂質異常症」と名称が変わったのです１）。 気になっていらっしゃる方は、今日のお話の中で、気付いたことがありましたら 是非改善に努めていただきたいと思います。 （参考） 1)　「脂質異常症」に名称変更　2007年版動脈硬化性疾患予防ガイドラインによる。 そこで本日は、この内容でお話します。 １　脂質異常症と検査値。 ２　目で見る体の変化。 ３　改善のための対策。 　　食事、お酒、運動、たばこ。 * 早速ですが、皆様ご自身の健診結果表をご覧になっていかがでしたか？ 脂質異常を判定する部分はピンク色の項目です。 正常値もご確認いただき、ご自身のデータと比べてみてください。 中性脂肪は、食べ過ぎなどエネルギーが多いと数値も上昇するようで、 肥満の注意信号かもしれません。 次のHDLは、善玉コレステロールとも呼ばれ、増えすぎた血中のコレステロールを 肝臓に戻して、動脈硬化を防ぐと考えられています。 3つ目の、LDLは、悪玉コレステロールと呼ばれてるものです。 これが増えると、血管の内側に脂質がくっつき、血液の通り道を狭くして、 血管を詰まらせる原因となります。 メタボの判定基準として挙げられているのは、中性脂肪とHDLコレステロールの2項目です。 LDLは単独でも危険因子が強いことから、予防に視点を当てたメタボ項目には入っておりません。 ですから、また次の機会にお話しさせていただきます。 メタボ健診が始まって以来、中性脂肪が気になっている方が多いかもしれませんね。 ちょっと努力すれば下がりますよ。 * * * まず、中性脂肪値が高いと体にどんなことがおこってくるかお話します。 中性脂肪値が高くなると★善玉コレステロールを減らします。中性脂肪と善玉コレステロールは 一方が上がると一方が下がるというシーソーのような関係にあります。 次に★超悪玉のLDLコレステロールを増やしてしまいます１）。 この超悪玉LDLは、普通のLDLより動脈硬化を起こしやすいといわれています。 そして★中性脂肪が多いのは、メタボリックシンドロームの危険因子です。 ところで、先ほどから「メタボ、メタボ」って言っていますが、「メタボリックシンドローム」って、 どんな意味かご存知ですか？ メタボリックは「代謝」という意味で「シンドローム」は「症候群」という意味です。 体の中で食物が分解し利用されるしくみに異常がおきて、危険度が増してきた状態を意味します。 だから栄養や生活習慣の話抜きでメタボ対策はないのです。 メタボ健診は、これら症候群から起きる脳疾患や心筋梗塞などを予防するために考えられたものです。 へそ周り85cm以上がイコール、メタボじゃないんですね２）。 では、中性脂肪値が高くなってくると体の中はどうなってくるか、 検査室からお借りしてきた写真をお見せしましょう。 （参考） １）　小粒子高密度LDL(Small dense LDL)が超悪玉LDLと呼ばれている。 　　●動脈硬化を起こしやすい理由 　　①　粒子が小さいので血管壁をくぐりやすい。②　LDL受容体の親和性が低く、血中に長時間滞在する。 　　③　酸化されやすく酸化LDLとしてマクロファージに取り込まれやすい。 　　●TG正常値150mg/dl以下