化学学习指导案.doc

　化学　学習指導案 日　　　時　　平成１９年10月24日（水）　第４校時 学　　　級　　○○高等学校　○年○組　○名(男子○名，女子○名) 指導教諭　　○○○○　先生　　印 実　習　者　　 使用教科書　　化学Ｉ　東京書籍 生　徒　観　　普段は明るく元気であるが、授業中は静かに取り組んでいる。授業中の反応が薄く、疑問点があってもなかなか質問しようとしない生徒が多いが、どの生徒も真剣に説明を聞いて理解を深めようとする姿が確認できる。そのため、問を出題したときはできるだけ机間巡視を行い、生徒の疑問点にこちらが気づいて解決できるような授業を行いたい。 単　　　元　　第４編　有機化合物 １　単元目標 　有機化合物は私たちの身近に溢れているものである。有機化合物は構造が少し違うだけでも異なった性質を示す。一方では共通した構造を持つと似た性質を示す。このような身近に溢れている物質の構造や特徴に触れながら、私たちの生活と切り離すことのできない有機化合物の性質や様々な現象を、より科学的な視点で理解することができるようになる。 ２　指導計画 １章　有機化合物の特徴と構造（５時間） 　有機化合物の基本的な構造と分類を学ばせ、次章からの細かな分類に対応するための予備知識を身に付ける。 ２章　炭化水素（7時間）：本時は５時間目 　有機化合物の中でも最も基本的な構造をしている炭化水素についてその性質や構造について学ぶ。 ３章　酸素を含む有機化合物（８時間） 有機化合物を構成する元素の中で３番目に多く含まれる元素である酸素を含む有機化合物の各種類の性質や構造を学ぶ。 ４章　芳香族化合物(７時間) 　芳香族炭化水素をはじめ、有機化合物の中でも大きな位置を占めている芳香族化合物の性質や構造を学ぶ。 ３　本時の指導 (１)本時の目標 　アルケンの性質やアルケンの製法について知る。特にアルケンの反応について、アルカンとの違い（置換反応と付加反応）やそのメカニズムを理解することを目的とする。 (２)評価 ①関心?意欲?態度 ア　こちらの指示に対し、すばやい行動で対応する。 イ　出題された問題を積極的に解こうとする。 ②科学的な思考 ア　付加反応において、元の結合の手と二重結合が切れて他の分子や原子と結合した新しい結合の手の関係を理解することが出来る。 ③観察?技能?表現 ア　エチレンに水が付加する反応を化学反応式に表すことができる。 ④知識?理解 ア　出題された問題を正確に解くことができる。 (３)本時の展開 本時案 過程 時間 学習活動?内容 教師の指導?支援 注意点 導入 ５分 ?アルケンとはどんな有機化合物だったか、前回は何をやったかを確認する。 ?前回のノートを見るように指示する。 ?本日は、アルケンの性質と反応について学習することを伝える。 ?アルカンとの違いや共通点に注意しながら学習するよう促す。 展開① 17分 ?アルケンの製法と性質について学ぶ。 ?代表的なアルケンであるエチレンを挙げ、性質や製法を確認する。 ?資料集P.204のを見るように指示し、ナフサがどういうものかを説明する。 ?エチレンの製法と同時に分子内脱水?分子間脱水について触れる。また、逆の反応(水の付加反応)が起きると元のエタノールに戻ることも説明する。 ?石油は炭化水素を中心とする混合物で、それを分留することでガソリンや灯油などに分けられていることを言い、炭化水素が身近に存在していることを感じさせる。 ?エチレンはバナナやりんごなどから発生しており、身近に存在していることを実感させる。 ?後に問題を解かせるので水の付加反応についての説明は簡単にする。 展開② 25分 ?アルケンの反応について、不飽和結合の特徴を学ぶ。 ①付加反応 ?教科書P.245問5をやる。 ?アルケンには付加反応、付加重合、酸化反応の3つの反応があり、まずは付加反応から学ぶことを最初に伝える。 ?エチレンの臭素化を例に挙げて説明を行う。教科書P.244の図8を見るように指示し、反応が起こると臭素水の色が脱色されることを確認させる。 ?シクロアルケンも同様に付加反応が起こることを説明する。 ?少し時間をとり、各自問題を解くよう指示し、生徒の様子を見て答え合わせをする。 ?反応前の二重結合の手が反応後にはどの原子(団)と結合しているかを、色を変えて板書することでわかりやすくする。 ?アルカンの置換反応との違いを確認する。 ?机間巡視を行い、生徒の理解度をチェックする。 まとめ ３分 ?本時のまとめを行う。 ?次時はもう