鶴見大学歯学部探索歯学講座歯周病糖尿病医科歯科連携講演会平成28年.pdfVIP

【共同開催】 神奈川歯科大学 口腔統合医療学講座 歯周病学分野 　　　　　　　　鶴見大学 歯学部 探索歯学講座 歯周病?糖尿病 医科歯科連携講演会 平成28年 医科が口腔を語り、歯科が全身を語る 6月 12日(日) はまぎんホール?ヴィアマーレ 　 （横浜?みなとみらい） 生活習慣病（NCDs）を根絶するための医科?歯科連携とは？ 各分野のスペシャリスト達がその方策を、開港の地?横浜から発信します。 【講　師】 花田　信弘　先生 【講　師】 西田 亙　先生 鶴見大学歯学部 探索歯学講座 教授 にしだわたる糖尿病内科 院長 「生涯現役社会」を支える歯科医療　　　　 内科医の 目から見た 口腔感染制御の ?菌血症予防から栄養管理まで? 重要性 ?糖尿病から震災後肺炎まで? 　超高齢社会の日本が国際競争の中で生 　私は、多くの歯科医療従事者との出会いを通じ き残るには、高齢者が自立する「生涯現役 て、　歯科医療の重要性と崇高性に気付くことが 社会」の構築が必要です。その実現には、 できました。しかし、回りを見渡してみますと、医 高齢者の雇用という労働政策とともに、 「生 師を始めとして、多くの国民は歯科通院の意味を 涯健康」を維持する医療政策が必要です。 理解できていないようです。 歯科は両政策に関わります。医療面では、歯科疾患が菌血症や低栄 　日本人が自発的に歯科へ定期通院するようになるためには、 養を引き起こし、生活習慣病の発症リスクを増大させます。労働面で “口腔感染症の恐ろしさ” を国民に知らしめる必要があるのでは? は、歯科疾患が人間活動を低下させます。人間活動とはインプットと ないでしょうか。 アウトプットの連続です。外部情報のインプットは目や耳が担い、内部 　糖尿病は炎症を通じて歯周病と密接に関連していますし、あまり知られて? 情報のアウトプットは口腔が担います。歯科疾患は菌血症?低栄養だ いない震災後肺炎もまた、 口腔感染症をきっかけとして命を失う事態へと? けでなく、脳の働きのアウトプットに関連し、労働や文化の創造など人 至ります。専門的口腔ケアによる口腔感染症の制御は、糖尿病や震災後? 間活動全体に影響するのです。 肺炎を乗り越える智慧に繋がり得ることを、内科医の立場からご紹介致します。 【座長?コーディネーター】 三辺　正人　先生　 神奈川歯科大学 口腔統合医療学講座 歯周病学分野 教授　 　 　歯周病は、糖尿病などの非感染性疾患（NCDｓ） のリスク因子の1つであり、健康寿命延伸を妨げて いるニコチンおよびアルコール依存、不適切な食栄 養や運動状況そして社会心理的ストレスと相互に 影響を及ぼし合っていることが明らかになってきて います。 　前糖尿病および糖尿病患者の歯科受診率は重度歯周病患者で高いこと、 糖尿病患者の歯周病罹患率は一般集団の２～３倍であり、歯周病が重症 化しやすく、合併症への移行率が高いことが示されています。従って、いわ ゆる生活習慣病対策として、一般歯科医と歯周病専門医が、内科医、糖尿 病専門医と地域医療を基盤とした連携を図り、糖尿病および歯周病のスク リーニングと管理を図っていくことは大変理にかなっことと考えられます。本 講演会を機にこれからの医科歯科連携の新しい方向性と医療従事者が果 たすべき役割を皆さんと共有し、歯周病?糖尿病連携診療体系を具現化し ていきたいと思います。 【サブ?コーディネーター】 武内　博朗　先生　 鶴見大学歯学部　臨床教授　（医）武内歯科医