横浜市立大学消化器内科学教室運営委員会平成24年7月作成.pdfVIP

横浜市立大学消化器内科学教室運営委員会 平成24 年7 月作成 1 1. ごあいさつ 私ども横浜市立大学消化器内科学教室には附属病院および附属市民総合医療センタ ー（センター病院）の２つの大学附属病院、そして多くの協力病院に勤務する約200 名の医師が所属しており、さまざまな領域で活躍しています。本学の診療科の再編に より誕生して5 年にも満たない新しい教室ですが、この3 年間に50 名以上の新しい 教室員を迎え、今後ますます発展していくことを自負しています。 神奈川県で唯一の公立大学として、私たちには様々な使命があり、それらを果たす ために一丸となって取り組んでいます。特に人材の育成と地域医療の充実は大きな命 題です。 人材を育成するにあたり、世界に通用する研究を行うことのできる臨床医、すなわ ちphysician scientist を多く輩出することを目標としています。近年、全国的に消化 器内科をはじめとする臨床科では日常臨床が多忙なため、研究活動を満足に行えずに 若い時代を過ごしてしまう医師が増えています。基礎研究、臨床研究にはこだわりま せんが、ある一定期間、臨床経験の中で浮かび上がった疑問点を解決すべく、探求心 をもって、物事の取り組むことは必ずやその後の医師人生に役立つと信じております。 癌をはじめとする難病は臨床的な重要性を熟知した臨床医が研究してこそ、その意義 があるのです。 また、近年地域医療の重要性が叫ばれています。医師の比較的多い神奈川県ですら 医師不足の問題があるため、医師の適切な配置が重要です。教室として神奈川の消化 器診療を支えるべく、多くの病院に医師を派遣しています。しかしながら、医師はた だ配置すればよいのではなく、一流の消化器医療を提供できるチームを構築すべく努 力をしています。若い医師たちには充実した研修と地域医療への貢献を体感していた だけると思います。 教室が発展していくためにはヒトがもっとも大切であり、広い範囲で人材を募集致 します。何かしらおおきなことを成し遂げたいと思う人、学位、専門医は欲しい人、 内視鏡ぐらいは出来るようになりたい人など、できる限り個人を尊重し、しかしなが ら組織に所属する長所を十分に生かしながら、医師として過ごすことができる教室だ と思います。向上心があれば、教室に所属することのメリットを十分に利用していた だき、国内留学や海外留学などは大歓迎です。 本教室は新しい教室であるため、未熟な部分があるかもしれません。しかし、言い 換えると若い医師にとって多くの活躍の場が用意されています。横浜市立大学消化器 内科の未来は若い医師に委ねられています。ぜひとも私たちの一員となって、横浜、 神奈川から、日本の医療、医学の発展を目指しましょう。 消化器内科学教室 主任教授 前田愼 2 2. 当教室における専門養成（後期研修）の基本方針 卒後年次 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 初期研修医 後期研修医 入門 研修コース例 1 初期研修 関連病院A 大学病院 関連病院B 研修コース例 ２ 初期研修 関連病院A 大学病院 ? 留学（国内外） 研修コース例 ３ 初期研修 関連病院A 大学院 関連病院B ? 大学病院とは，附属病院（福浦），市民総合医療センター等を指します． ? 大学院４年間の一部は，関連病院勤務を兼ねることもできます． ? 上記はあくまでも研修コース例です．たとえば，子育て等の事情により皆が同じコー スで研修できるとは限りません．