SSAT一般的な外科医研修制度を変える時代が来た.pdfVIP

日 本 語 版 ? The official newspaper of Digestive Disease Week 2010 Tuesday, May 4, 2010 SSAT “一般的な”外科医研修制度を 変える時代が来た 　消化器外科医の研修制度を変えるときが来た。 　消化器領域の基本的な手術のうち、直腸がん SSAT President David M. Mahvi, MDは3日 の経肛門切除術と迷走神経切離術の経験はゼ （月）、消化器疾患領域のレジデントを一般外科 ロで、胆管切石術は1回に過ぎなかった。 医ではなく、消化器疾患のエキスパートとして鍛 　同氏は「Dr. Bellは外科医の能力について考え え上げる“根本的な”研修制度の変革が必要だ 直すべきだと述べている。多くの基本的な手術の と訴えた。 経験はゼロあるいは1回だけだ。やったこともない 　同氏は「一般外科医になることを忘れ、その代 手術を、どうやれというのか」と課題を指摘した。 わりに先進的な消化器外科医になれ」と呼びか 　その答えとして同氏は「専門医研修の目標を、よ け、「先進的な消化器外科手術とはクオリティと き外科医になることから消化器疾患のエキスパー 同義であって、基礎的な能力ではない」と続けた。 トになることへ変える必要があるだろう」と述べ、 　同氏は、会長講演のテーマについて検討する 「外科研修の最初の4年間は消化器外科手術の 際に、消化器がん研究の進歩、医療デバイスの進 スキルを磨くことに専念し、その後の2年間は上部 歩なども頭に浮かんだが、最終的に“talk from 消化管、結腸?直腸、肝胆膵のいずれかの領域の the heart”と題する講演を行うことに決めた。 外科手術に集中すること」を推奨した。 　「そのテーマを想起したときに、私は外科 　そして、「これはレジデント研修の根本的な変 医の研修制度について論じたいと思った」と、 革であり、既存のどのプログラムも役に立たない。 SSAT President David M. Mahvi, MDを紹介するMerril Dayton, MD Dr. Mahvi, the James R. Hines professor レジデントの一部はこの最後2年間の専門研修 of surgery and chief of gastrointestinal のために研修施設を移動する必要があるだろう」 とし、レジデントを集めるためにも必要であり、専 禅の精神に一致する」と続けた。 and oncologic surgery at Northwestern と続けた。 門性を身につける上で必須のものだと語った。 　現在の外科医研修制度は、広く浅くが原則と University Feinberg School of Medicine は 　同氏はABS GI Surgery Advisory Committee 　同氏は、外科医の生活や仕事を有意義なもの なっており、専門医になるためにはその後の研修 語った。 のメンバーだが、研修期間を6年間に延長するこ にする禅僧の教え、つまり幸せと充実感を見つ が求められる。しかし外科医は、外科医を志し 　研修制度は機能しているように思えるが、実 と、一般外科医ではなく、先進的な消化器外科