で、兵庫県全体の約8％を占める。神戸市へは約80.pdfVIP

- 1 - 第 2次たつの市?上郡町?佐用町地域基本計画 １ 産業集積の形成又は産業集積の活性化に関する目標 （１）地域の特色と目指す産業集積の概要について （地理的条件、既存の産業集積の状況、インフラの整備の状況等地域の特色について） 【地理的条件】 (1)位置と地勢の概況 産業集積の形成及び産業集積の活性化を目指す地域は、1市 2町（たつの市、上郡町、佐 用町）の区域（以下「当地域」という。）である。当地域は、兵庫県の南西部に位置してお り、西は岡山県、東は姫路市及び太子町、北は宍粟市、南は相生市、赤穂市及び瀬戸内海 に接しており、その面積は 668.72?で、兵庫県全体の約 8％を占める。神戸市へは約 80 ㎞、姫路市へは約 40 ㎞となっている。 地形は、北部には日名倉山をはじめ船越山など 600ｍ以上の山地が連なり、これらを源と して南北に貫く形で、東に揖保川、西に千種川の 2つの清流が流れている。中部は海抜 300 ～400ｍの丘陵地で占められ、河川の流域に沿って市街地や集落などが分布している。また、 南の瀬戸内海沿岸は、瀬戸内海国立公園に属する関西随一の遠浅海岸?新舞子浜、梅林な どの自然資源が豊富である。 当地域の中央部には、1市 2町にまたがって播磨科学公園都市がある。豊かな自然環境の 中、世界最高性能の大型放射光施設 SPring-8 をはじめ、兵庫県立大学など学校や学術機関 が集積しており、保健?福祉?医療?教育の分野では、県立粒子線医療センター、県立西 はりま特別支援学校、県立西播磨総合リハビリテーションセンターが整備されている。21 世紀の科学技術の発展を支える学術研究機能と優れた先端技術産業を中心に、快適な居住 空間を備えた国際的な科学公園都市を目指している。 各市町においても、播磨科学公園都市を新都市核（拠点）と位置づけ、先端技術産業と地 場産業の連携を進めるとともに、サテライト工業団地の整備、先端技術産業や関連産業等 の企業誘致を進め、地域雇用の拡大、新たな産業の創出?育成を目指している。 (2)人口動向 当地域の総人口は 116,442 人（平成 22 年調査）で、近年では、たつの市（80,541 人）、 上郡町（16,636 人）、佐用町（19,265 人）いずれも減少傾向にある。また、就業人口では、 区域全体で 51,840 人であり、産業別では、第 1次産業は平成 2年と比較した場合半減して いる。また、第 2次産業についても年々減少傾向にあるが、第 3 次産業は増加傾向にある。 通勤通学先については、当地域内での移動が 3,908 人、地域外へは、1位に姫路市（11,092 人）、2 位に相生市（2,336 人）、3 位に太子町（1,735 人）（平成 22 年国勢調査）となって いる。 - 2 - (3)交通環境 ①道路 高速道路は、当地域内及びその周辺に、中国縦貫自動車道の佐用 IC 及び山崎 IC、山陽自 動車道の龍野 IC、龍野西 IC、姫路西 IC、赤穂 IC 及び備前 ICがあり、播磨科学公園都市と 山陽自動車道を直結する播磨自動車道が平成 15年 3 月に開通、播磨新宮 IC ができている。 さらに、山陰?鳥取方面へ伸びる中国横断自動車道姫路鳥取線（播磨新宮 IC～山崎 JCT（仮 称））が、平成 33 年の供用開始を目指して建設が進んでおり、高速道路ネットワークの新 たな地域連携軸が出来上がりつつある。 幹線道路としては、当地域を貫く形で国道 179 号が通り、ほかに東西基軸として南から 国道 250 号、国道 2号、南北基軸として国道 373 号が通っている。 ②鉄道 鉄道網は、当地域を貫く形で JR姫新線が走り、南部地域では東西方向に JR 山陽本線、 また、上郡町を起点とする智頭急行智頭線が佐用駅を経由し、鳥取方面へ向けて走ってい る。山陽新幹線の相生駅は当地域外であるが、当駅より播磨科学公園都市へ向けて路線バ スが通っている。 【既存の産業集積状況】 (1)当地域の産業の特徴 当地域周辺の時間距離にして 1 時間以内には、臨海部を中心に鉄鋼、石油、化学等の基 礎素材産業のほか、造船、電気機械、一般機械等の加工組立型産業などが集積している。 当地域内の各市町ごとにみれば、たつの市では、古い歴史を持つ醤油醸造業、素麺製造 業、皮革製造業などの地場産業が発達している一方、エアバッグ?インフレーター部品な ど日本一の生産量を誇るハイテク産業や電機産業なども集積している。上郡町では、県道 姫路上郡線沿いに、山野里工業団地などに電気部品製造業をはじめ、食料品製造業などの 企業が立地している。佐用町では、上月工業団地などに製造業の集積があるなど、多様な 産業集積が形成されてい