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「子どもの発達」と家庭教育 胎児期 【乳幼児期＝乳児期?幼児前期（０歳～２歳頃）】 ☆発達上の特性☆ ?自分を守り，自分に対し応答的に関わってくれる大人（親など）に対して，情緒的な絆（愛着）を形成する。 ?大人の言うことがわかるようになり，自分の意志を大人に伝えたいという欲求が高まる。さらに，発声が明 瞭になり，語彙も増加していき，自分の意志や欲求を言葉で表現できるようになる。 ?食事，衣服の着脱など，身の回りのことを自分でしようとするようになる。 ★この時期に大切なこと★ ?親等への愛着，人に対する基本的信頼感の醸成 ?欲求に基づく適度の自己主張と自己抑制の学習 ?身辺自立の訓練，学習 乳児期 ０歳～１歳?１歳半頃 幼児期 ～６歳頃 児童期 ～１２歳頃 青年期 ～２２歳頃 子どもの発達段階（ステージ） 【幼児後期（～６歳頃）】 ☆発達上の特性☆ ?他人が自分とは異なる見方や感じ方，考え方をすることを理解できない「自己中心性」はあるが，一方で他 者の存在や視点にも次第に気付き始める。生活の繰り返しの中で，身体感覚を伴う直接的な体験や，具体 的な事物に関連させながら，世界に対する認知を広げていく。 ?食事や排泄，衣服の着脱など，自立できるようになるとともに，食事や睡眠等の生活リズムが定着する。 ?遊びを中心とした友達とのかかわりあいを通じて，道徳性や社会性の原型（芽生え）を獲得する。 ★この時期に大切なこと★ ?遊びの発達や子ども同士の相互交渉の深まり ?基本的な生活習慣の定着と確立 ?善悪の区別についての学習と良心の芽生え 【児童期（学童期）?小学校低学年（～小３頃）】 ☆発達上の特性☆ ?身体的?運動的な機能の発達に伴い，活動の範囲が広がる。言葉と認識の力も高まり，ある程度時間と 空間を超えた見通しがもてるようになる。 ?幼児期の自己中心性も残っているが，他人の立場を認めたり，理解したりする能力も徐々に発達してくる。 学校等の生活経験を通じ，集団の一員との意識をもつようになり，子どもたち同士でも役割を分担して行動 したりするようになる。善悪の判断は，大人の権威に依存してなされ，教師や保護者の影響を受けやすい。 また，行為の動機よりも結果を基準とした道徳的価値判断を行う傾向が強いが，してよいこと?悪いことにつ いての理解ができるようになる。 ★この時期に大切なこと★ ?「人として行ってはならないこと」についての知識と感性の涵養や，集団や社会のルールを守る態度など， 善悪の判断や規範意識の基礎の形成 ?自然や美しいものに感動する心などの育成（情操の涵養） ※参考 E.H.エリクソンの発達理論 『家庭教育手帳』（文部科学省）には，子どもたちに「あなたの家庭にもっと望むことがあるか」と聞いたところ，どの年 代の子どもでも一番多かった答えは「家族のみんなが楽しく過ごす」といった内容が記載されております。家庭は，子ど もたちの健やかな育ちの基盤であり，すべての教育の出発点です。そのためにも，家族が意識的に協力し合うことが大 切です。子どもにとって，家庭が心安らぐ居場所になっているかどうか，ときには見つめ直すことも必要です。 子どもが大人へと成長する過程は，心身の発達の状況によりいくつかの段階に分けられます。子どもの成長過程に おいては，個人差はあるものの，多くの子どもに共通して見られる発達段階ごとの特徴があります。子どもは発達段階 ごとに，視野を広げ，自己探求を深め，志を高めていきますが，各発達段階における特徴を踏まえた成長をそれぞれの 段階で達成することで，子どもの継続性ある望ましい発達が期待されます。それぞれの発達段階のポイントを知って子 どもにかかわることも大切です。 　【引用?参考文献：『子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題』（文部科学省）】 　【引用?参考文献：『各発達段階における子どもの成育をめぐる課題等について（参考メモ）［改訂］（文部科学省）】 【児童期（学童期）?小学校高学年（～小６頃）】 ☆発達上の特性☆ ?物事をある程度抽象化して認識することが可能となり，その能力が増す。対象との間に距離をとって分析 できるようになり，自分のことも客観的に捉えられるようになる。身体的にも知的?社会的にも成長し，有能 感（肯定的な意識）または劣等感をもつ。 ?集団とのかかわりにおいては，徐々に集団の規則や遊びのきまりの意義を理解して，集団目標の達成に 主体的に関わったり，共同作業を行ったり，自分たちできまりを作り守ろうとしたりすることもできるようにな る。 ?排他的な遊び仲間同士で活動するギャングエイジを迎え，