呼吸器内科-SaitamaMedicalUniversity.pdfVIP

呼吸器内科 ○呼吸器内科の概要 １．呼吸器内科の特徴 埼玉県内外の広範な地域より紹介および救急入院患者を受け入れており、各種肺炎を中心とした呼吸器感染症、間質性 肺炎、気管支喘息、COPD、睡眠時無呼吸症候群、肺癌などを含め常時 40 床前後の入院患者の診療に当たっている。外来 には一般呼吸器外来に加え、当科を基盤とした専門センター部門「アレルギーセンター」を擁し、気管支喘息をふくむア レルギー疾患を包括的に、かつ専門的に診療している。アレルゲン免疫療法の施行例数は日本で有数であり、アレルギー 専門医育成機関としても機能している。また 「睡眠呼吸センター」をも擁し、この地区の睡眠無呼吸症候群診療の中核的 存在を担っている。肺癌については2007 年に国際医療センターが設立されて以降、手術症例は同センターに移動したが、 内科的診療は当院でも同等に行っており、二病院の連携体制のもとに診療機能は更に充実し、埼玉県における中心的存在 としての役割を果たしている。 初期研修としては、呼吸器感染症、びまん性肺疾患、アレルギー性疾患、閉塞性肺疾患、肺癌、睡眠時無呼吸症候群な ど幅広い呼吸器疾患の診療を経験できるプログラムを実施している。加えて、アレルギーセンターでの外来専門的診療の 研修体験プログラムを用意している。なお研究分野では気管支喘息を中心としたアレルギー性疾患の臨床・基礎的研究、 COPD ・睡眠無呼吸症候群の臨床研究、PCR を用いた感染症研究等を行い、国内外における学会で精力的な活動を行ってい る。 ２．診療科の体制（平成28 年5 月8 日現在） 指導責任者： 永田 真（教 授・診療部長 ・運営責任者） 診療スタッフ ： 永田 真 （教 授）：呼吸器内科学、アレルギー学、臨床免疫学 仲村 秀俊 （教 授）：呼吸器内科学、閉塞性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群 杣 知行 （准教授）：呼吸器内科学、アレルギー学、臨床免疫学 中込 一之 （講 師）：呼吸器内科学、アレルギー学、臨床免疫学 小宮山謙一郎 （講 師）：呼吸器内科学、肺癌、アレルギー学 内田 義孝 （助 教）：呼吸器内科学、アレルギー学、臨床免疫学 嶺崎 祥平 （助 教）：呼吸器内科学、感染症学、アレルギー学、 山崎 進 （助 教）：呼吸器内科学、アレルギー学、肺癌 三尾 友彦 （助教）：呼吸器内科学、睡眠時無呼吸症候群、アレルギー学 内田 貴裕 （助教）：呼吸器内科学、アレルギー学 四宮 俊 （助教）：呼吸器内科学、間質性肺炎 三浦 雄 （助教）：呼吸器内科学、睡眠時無呼吸症候群 赤上 巴 （助教）：呼吸器内科学 家村 秀俊 （助教）：呼吸器内科学 髙瀬真智香 （助教）：呼吸器内科学 内藤恵里佳 （助教）：呼吸器内科学 ３．診療実績 新入院患者数は年間約1000人、 1 日平均入院患者数は約40 人である。外来患者数は年間のべ約23,000 人、 １日平均 外来患者数約 80 人である。主な疾患別入院患者は肺炎、各種の間質性肺疾患、肺癌、COPD、気管支喘息、肺抗酸菌感染 症、肺真菌症、睡眠時無呼吸症候群などである。外来のセンター部門である「アレルギーセンター」では、年間外来患者 数は約1 万人、１日平均外来患者数は約30 人 である。当センターは当科、小児科、耳鼻科、皮膚科と横断的な診療を行 うことを特徴とし、後期研修時には呼吸器内科医がこれらの各科教授外来においても研修を行うことが可能であり、総合 的アレルギー専門医の育成機関としても機能している。国内で施行可能な施設が限られているアレルゲン免疫療法は年間 約 1200 例、各種アナフィラキシーに対するアドレナリン自己注射システム管理を約200 例に行っている。睡眠呼吸セン ターでは、毎年300～350 例のポリソムノグラフィを実施し、100 例以上のCPAP 療法を導入しており、埼玉県内で最大規 模の診療実績を達成している。さらには非接触センサーによる診断機器の開発など、先進的な臨床研究も行っている。 ４．プログラムの特色 呼吸器内科領域は肺炎・喘息・COPD などの一般的な疾患をはじめ、日常診療で頻繁に遭遇する病態に関わる機会が多く、 広大でかつきわめて重