子どもの発達段階と家庭教育の課題.pdfVIP

第３章 子どもの発達段階と家庭教育の課題 子どもの発達段階を理解し、各段階に応 子どもの発達段階ステージ じた家庭教育学級の開催をこころがけま しょう。 胎 乳 幼 児 青 児 児 児 童 年 期 期 期 期 期 （０～1.5 歳） （1.5～６歳） （６～12 歳） （13～22 歳） ※参考 E.H.エリクソンの発達理論 胎児期 （生まれる前） ＜発達段階＞健康な胎内環境による心身の基礎構築 ・視覚器官、聴覚器官が形成される ・ 感覚器官の発達によって、周りの言葉や感情に反応する （なでられたり優しく話しかけられたりすることに対す る安心感、母親の怒りや哀しみを感じて生じる不安感） ＜家庭教育で大切にしたいこと＞【保護者】 新しい命の誕生を喜び、子育ての情報を得 ＜家庭教育学級への支援で大切にしたい て、イメージづくりをする こと＞ 【担当者】 ☆母体の健康保持に心がける ☆親になる喜びを伝える ・休息、睡眠、栄養、適度な運動 ・母親の心の安定 ・母親の情緒安定 ・親になる誇りと責任の自覚 ☆子育てのイメージを具体的にもつ ☆親になる準備 （心構え）内容を伝える ･家族での家事や育児の協力、分担につ ・胎児の発達の様子や特徴 いての話し合い ・家族の協力の重要さ ・子育てに必要な知識の習得 ・一人で悩まない（相談機関紹介） - 27- 乳児期 ・幼児前期 （０～３歳） ＜発達段階＞安心できる親子関係の構築 ・ 無条件に自分を愛し保護する存在として親を信頼する ・周囲への好奇心が芽生える ・ 少しずつ母親から離れ他者とかかわる ・ 基本的生活習慣の基礎が身に付く ＜家庭教育で大切にしたいこと＞ 【保護者】 家族のふれあいを通して、愛情に支えられた豊かな人間性･社会性の基盤を育む ☆０歳～１歳くらいまでは、赤ちゃんの望んだことはすべてかなえてあげる、という 気持ちで育てる ・親の温かいまなざし ・温かい言葉かけ ・十分なスキンシップ ☆身の回りのことを子ども自身がやり遂げることができる実感を体得させる ・生活リズム、早寝早起き、食生活 ・トイレトレーニング ☆親としての自覚をもつ ・親の生き方や接し方が子どもの将来を左右することを理解する ･「ありがとう」「ごめんなさい」を親（保護者）が言える ･父親母親など周りの大人が協力して育児に取り組む ＜家庭教育学級への支援で大切にしたいこと＞ 【担当者】 ☆居心地の良さを提供する ・「来てくれてありがとう」という気持ちで参加者に