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2012 年 3 月 26 日 センサデバイス市場の調査 社団法人電子情報技術産業協会では、センサデバイス市場について調査を行い、その結果を「センサデバイス市 場」として取りまとめた。この報告書では、調査対象としてモーションセンサ（加速度/磁気/ジャイロ）と社会インフラ系 センサを選択した。モーションセンサについては、用途となるアプリケーションについても調査を行なった。社会インフ ラ系センサについては、産業計器などに応用されている例が目立ち、馴染みがないことから、原理や種類、用途など の基本情報から調査を行なった。また、将来的にはセンサ部が半導体センサに置き換わることが予想されており、そ の動向についても調査を行なった。 ＜調査結果の概要＞ ◆ モーションセンサバイス市場予測 (1) 加速度センサデバイス市場予測 加速度センサ市場は 2010 年に 10 億個を突破し、2011 年には 13.8 億個に達した。CAGR2011-2016 は 17.7%と予想 され、2016年には30億個の市場に成長するだろう。最も多いのは携帯電話/スマートフォン用でそのシェアは圧倒的 である。 加速度センサの地域別消費傾向は中国が圧倒的に大きく、次いでアジアその他地域の比率が大きい。加速度セン サは携帯電話/スマートフォンで特に多く消費される。他には PC やゲーム、車載などがある。そして、車載以外の機 器はすべて中国、アジアその他地域に生産拠点が移転しており、加速度センサの消費もそれを追いかけるように移 転している。 加速度センサは、2011 年にはすでに携帯電話/スマートフォンと PC への普及が進んでいる。他のアプリケーションに ついては、10%程度の普及である。今後は、携帯電話/スマートフォンと PC への普及に弾みが付き、普及率はさらに 上昇すると予想される。 (2) 磁気センサデバイス市場予測 磁気センサ市場は、2011 年には 32.8 億個と、30 億個を突破した。CAGR2011-2016 は 16.0%と予想され、2016 年に は 70 億個の市場に手が届くまでに成長するだろう。最も多いのは携帯電話/スマートフォン用でそのシェアは圧倒的 である。 磁気センサを使用した機能では、磁気開閉スイッチが代表である。磁気開閉スイッチは携帯電話やノート PC のフタ に搭載され、フタの開け閉めによる電源スイッチに利用される。 磁気センサの用途はこれに留まらない。例えば、車載用途では車体制御装置に不可欠なセンサとして採用されてい る。また、PC の用途では、冷却ファンや、DVD ドライブに組み込まれている精密モーターの回転制御用にも採用が 拡大している。 磁気センサの地域別消費傾向は中国が圧倒的に大きく、次いでアジアその他地域の比率が大きい。磁気センサは 携帯電話/スマートフォンで特に多く消費される。他には PC や車載などがある。そして、車載以外の機器はすべて中 国、アジアその他地域に生産拠点が移転しており、磁気センサの消費もそれを追いかけるように移転している。中国、 アジアその他地域の次は欧州であるが、その格差は大きい。また、磁気センサには FA の市場もあり、FA に関しては 中国やアジアその他地域への移転はそれほど進んでいない。 (3) ジャイロセンサデバイス市場予測 ジャイロセンサ市場は、2011 年には 2.8 億個となった。ジャイロセンサ市場は、前述の加速度センサや磁気センサと 比較すると、規模が小さい。しかし、CAGR2011-2016 は 28.4%と高い伸びが予想され、2016 年には 10 億個の市場に 手が届くまでに成長するだろう。最も多いのは携帯電話/スマートフォン用でそのシェアは圧倒的である。また、 CAGR2011-2016 でも携帯電話/スマートフォンが高い。 ジャイロセンサを使用した機能では、カメラなどに使用する手ブレ防止装置やゲームでのコントローラが代表的であ る。そして、これらの機能は携帯電話/スマートフォンにも移植されている。 ジャイロセンサの地域別消費傾向は中国が圧倒的に大きく、次いでアジアその他地域の比率が大きい。ジャイロセ ンサは携帯電話/スマートフォンで特に多く消費される。他にはDSCやゲーム、車載などがある。そして、車載以外の