山手線恵比寿渋谷間東急東横線地下化工事における工事.PDFVIP

Ⅵ－ 3 第39回土木学会関東支部技術研究発表会 山手線恵比寿・渋谷間東急東横線地下化工事における工事桁受替工（一次） 東日本旅客鉄道㈱ 東京工事事務所 正会員 ○吉田 泰輔 東日本旅客鉄道㈱ 東京工事事務所 千秋 学 東日本旅客鉄道㈱ 東京工事事務所 正会員 小林 光彦 １．はじめに 本工事は、東急東横線と地下鉄１３号線（副都心線）とを相互直通運転するため、１３号線渋谷駅と東横線 代官山駅間を地下化により連絡する工事の内、東横線と JR 線が交差する区間（山手線 渋谷～恵比寿間 6k300m 付近）において工事桁を架設し開削工法で函体を施工するものである（図―１、２）。工事の大きなス テップとしては、①工事桁仮橋脚・１次土留杭設置、②工事桁架設、③１次掘削・2 次土留杭、④工事桁 1 次 受替、⑤2 次掘削、⑥函体構築・工事桁２次受替、⑦埋め戻し、⑧工事桁撤去というステップである。本稿で は、工事桁の架設後、桁下の掘削の進捗に伴い実施した④工事桁 1次受替の工事について報告する。 線 京 埼 ・ 線 手 山 Ｒ Ｊ ＪＲ施工範囲 東急東横線（計画） 図－１ 位置断面図 写真－１ 現場写真 ２．工事概要 工事桁の 1 次受替を実施する前の状況としては仮橋脚の設置、および工 事桁の架設、1 次掘削が完了した状態であった（図―２、３）。図―３のよ うに工事桁は既設の仮橋脚で支持されていたが、既設仮橋脚は上空のトラ ス橋に高さを制限された中で鋼管圧入工法により施工したため、本工事の 掘削深度（約 10m）を全て掘削するには、既設仮橋脚は十分な基礎構造と ならなかった。そこで 1 次掘削（約 4.5m）を実施後、工事桁下の空間にお いて深礎工法によりコンクリート基礎を施工後、新たな仮橋脚の施工し （図 図－２ 仮橋脚 平面図（1次受替前） ―４、５）、既設の仮橋脚から新たな仮橋脚へ工事桁 1 次受替を実施した。 図－３ 仮橋脚 断面図（1次受替前） 図－４ 仮橋脚 平面図（1次受替後） 図－５ 仮橋脚 断面図（1次受替後） キーワード 山手線恵比寿・渋谷間東急東横線地下化，工事桁，受替 連絡先 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-30-3 新宿総合事務所4階 tel:03-3367-8406 E-mail:tai-yoshida@jreast.co.jp Ⅵ－ 3 第39回土木学会関東支部技術研究発表会 ３．施工条件 基本作業時間帯 【昼間通常作業】8:30～18:00 【夜間通常作業】20:00～6:00 【線路閉鎖作業】1:01～4:28 （山手電車外回）、1:16～4:41 （山手電車内回）、23:47～4:54 （山手貨物下線）、 23:43～6:06 （山手貨物上線） 【実作業時間（線閉間合 -30 分）】1:20～4:10 （山手電車内外回）、23:50～4:30 （山手貨物上下線） ４．準備工 新たな仮橋脚を施工した後、工事桁受替に向けた準備工として、①鋼管柱（新設仮橋脚）頭部処理（底蓋取 付・鉄筋組立・アンカーボルト設置・中埋コンクリート打設）②カンザシ受桁設置、③カンザシ桁設置、④無