平成27年度皮肤科卒业试験问题.PDFVIP

平成27年度 皮膚科卒業試験問題 （注意）複数解答の問題はすべて正解の場合のみ得点される。 1）正しいものを２つ選べ。 a. ケラチンは真皮で最も大量に存在する蛋白質である。 b. アポクリン汗腺は陰部や腋窩に多い。 c.皮膚のランゲルハンス細胞はT細胞に対して抗原提示機能をもつ。 d. ヒトの毛周期は身体の部位に関係なく一定である。 e. ランゲルハンス細胞は神経系の細胞由来である。 2）正しいものを２つ選べ。 a. チロジナーゼはケラチンの生合成に不可欠な酵素である。 b. ケラチノサイトは、互いにデスモゾームや裂隙接合で接着している。 c.ケラチノサイトの角化には、コラーゲンが関与している。 d.ヘミデスモゾームは表皮と真皮境界部に存在する。 e. メラノファージはメラニン色素を生合成している。 3）次の組み合わせのうち誤っているものを１つ選べ。 a. ニコルスキー現象TEN型薬疹 b. アウスピッツ現象尋常性乾癬 c.皮膚描記症急性蕁麻疹 d. ダリエー徴候肥満細胞腫 e.ケブネル現象尋常性ざ瘡 4）正しいものを２つ選べ。 a.貼付試験では、パッチ絆を貼付して 1時間後に除去し判定する。 b.Tzanck試験により紅斑と紫斑が鑑別できる。 c.皮膚科診断学で患者問診は重要ではない。 d. ダーモスコピーは色素性病変の診断に有用である。 e.再投与試験は薬疹の原因薬同定のための検査である。 5）副腎皮質ステロイド外用剤の皮膚局所の副作用につき誤っているものを１つ選べ。 a. ざ瘡様発疹 b. 皮膚線条 c. 脱毛 d. 毛細血管拡張 e. 皮膚萎縮 6）苛性カリ（KOH）直接検鏡法が、診断上有用と思われるものを２つ選べ。 a. 口唇ヘルペス b. 毛包炎 c. 尋常性疣贅 d. 癜風 e. 疥癬 7）アレルギー性接触性皮膚炎における皮膚の症候を２つ選べ。 a. 小水疱 b. 落屑 c. 紫斑 d. 萎縮 e. 膨疹 8）誤っているものを２つ選べ。 a. ヒトのHLA複合体と疾患感受性とのあいだに相関性はない。 b. 液性免疫能の評価にはツベルクリン反応が用いられる。 c. 肥満細胞は脱顆粒により細胞質から多種類の化学伝達物質を放出する。 d. T細胞やB細胞表面には複数の受容体や細胞接着分子が発現している。 e. TNF-αに対するヒト型抗体は乾癬治療薬として使用される。 9）正しいものを2つ選べ。 a. 制御性Ｔ細胞（Ｔreg） は免疫反応に対し抑制的に働く。 b. アトピー性皮膚炎 の発症には皮膚バリア機能の破綻が関与する。 c. 表皮ケラチノサイ トにはサイトカインを産生する能力はない。 d. 真皮に樹状細胞は みられない。 e. Ｔｈ17細胞の皮膚疾患への関与はない。 10）血中に自己抗体が証明される疾患を２つ選べ。 a.尋常性天疱瘡 b.伝染性膿痂疹 c.帯状疱疹 d.先天性表皮水疱症 e.水疱性類天疱瘡 11）正しいものを２つ選べ。 a.皮膚の常在細菌叢の存在は皮膚のバリア機能維持に役立ってはいない。 b.皮膚には体温調節機能がある。 c.皮膚のバリア機能をあらわす指標には経表皮水分蒸散量（TEWL）がある。 d.エクリン汗腺は手掌や足底には少ない。 e.表皮の構造は、下層から順に基底層、顆粒層、有棘層、角層より成っている。 12）次の組み合わせで誤っているものを１つ選べ。 a. ランゲルハンス細胞‐‐‐組織適合性抗原 b. メラノサイト‐‐‐ヘモジデリン c.線維芽細胞‐‐コラー