运转时における原子炉格纳容器の温度分布评似 - 原子力安全システム .pdfVIP

INSS JOURNAL Vol. 19 2012 NT-20 271 運転時 における原子炉格納容器の温度分布評価 Evaluation of Temperature Distribution in a Containment Vessel during Operation 歌野原 陽一 (Yoichi Utanohara) ＊ 1 村瀬 道雄 (Michio Murase) ＊ 1 柳 千裕 (Chihiro Yanagi) ＊ 1 増井 章裕 (Akihiro Masui) ＊2 猪股 亮 (Ryo Inomata) ＊2 神谷 祐二 (Yuji Kamiya) ＊2 要約 原子炉格納容器 (CV)の健全性評価に係 る安全解析では，初期値として定格 出力運転 中の CV 気相部の平均 的な温度を用いている． しかし，実際には CV 内の温度は分布 を持っているた め，その平均温度を求めることは容易で はない．CV 平均温度の評価方法として数値 シミュレー ションの利用が考 えられるが，CV の構造上，数値 シミュレーションを困難 にする要 （多 区画 化された大容量 閉空間での温度分布再現性，各機器からの放熱 と換気空調系 による熱の移流拡散 の再現性）が多数存在する．そ こで本研究 では，数値 シミュレーションにより運転中の CV 内部 の温度分布 の再現 を試み，その上で CV 平均温度を評価した．対象 は 3 ループ PWR プラントの CV とし，各機器からの放熱，換気空調系 による流れ，CV 外部への放熱，太陽光受熱等 を考慮 し た．その結果，温度分布 は気流に大き く影響を受 けることが確認 された．特 に，気流の経路 とな る開口部は温度分布 に影響を与えた．CV 内の温度は階層が上が るにつれ上昇 し，強制対流支配 から 自然対流支配の流れ場となることが推察 された．CV 内の温度を体積平均温度で評価すると， 階層別，気相，固相（ コンクリート，CV 鋼板）別 に異 なる結果 となるが，CV 全体 の体積平均温 度は，ほぼ気相部平均温度と一致 した．開口部の有無 による温度分布への影響や，CV 内の平均 温度の評価が数値 シミュレーションにより容易に行えることが確認できた． キーワード 原子炉格納容器，PWR，換気空調系，温度分布，CFD Abstract For safety analysis of the containment vessel (CV) in a nuclear power plant , the average temperature of the gas phase in the CV during operation is used as an initial condition .An actual CV, however, has a temperature distribution , which makes the estimation of the average temperature difficult . Numerical simulation seems to be useful for the average temperature estimation , but it has several difficulties such as predictions of temperature distribution in a large