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表題 平成21年度教員免許更新講習 「技術 いろいろな、ものづくり」 （材料技術領域） 2009.6.20 10:30〜11:50 長崎県立大村工業高等学校 担当 古谷吉男 （長崎大学教育学部） 金属とは 金属結合により金属原子（イオン）が凝集し た物質 金属結合における凝集力は金属イオン（正）とそれら を包む自由電子雲（負）間の相互作用力（引力）。 ） ン オ イ （ 子 原 属 金 金属結晶 金属イオンが空間的に規則正しく集合した固体 （b）結晶体 雲 子 電 由 自 多結晶体 多くの結晶粒からなる固体 単結晶体 単一の結晶粒からなる固体 金属の主要な結晶構造 （単位格子、単位胞） （a）非結晶体（アモルファス） 図１ 金属原子（イオン）の凝集状態 体心立方格子 面心立方格子 最密六方格子 （bcc） （fcc） （hcp） 金属の結晶格子欠陥 結晶格子欠陥の種類 孔 空 子 原 子 原 型 入 侵 点状欠陥 原子空孔 侵入型原子 置換型原子 など （フレンケル型、ショットキー型） 線状欠陥 転位（dislocation ディスロケーション） 子 原 型 入 侵 子 原 型 換 置 刃状転位 らせん転位 混合転位 面状欠陥 積層不整 表面 粒界 析出物界面 など 結晶の変形 弾性変形 原子間距離の変化による変形 （応力作用中） （a）点状欠陥 位 転 状 刃 塑性変形（永久変形） すべりによる変形 原子の集団的剪断すべり移動による変形 転位の運動が関与 号 記 示 表 の 位 転 双晶による変形 相変態による変形 （b）線状欠陥（刃状転位） 結晶構造転移による変形 図２ 結晶格子欠陥のモデル例 金属の強化機構 金属を強化するにはその塑性変形抵抗能を高めれば良い。 通常、金属材料中には 105〜7 2 本／cm 程度の転位が存在し、その数は加工や 熱処理により増減する。最も一般的な変形は転位の運動によるすべり変形 である。そこで、固体内に転位が運動し難い条件を与え強化を図る。 固溶による強化（固溶硬化） 固溶元素による格子のひずみ 転位の固着 加工による強化（加工硬化） 導入欠陥 増