液浸法による喷雾粒径测定の际の 粒子の合体について - j-stage.pdf

904 液浸法による噴霧粒径測定の際の 報 文 粒子の合体について ―1978.6.1受 理― 群 馬 大 学*倉 林 俊 雄,柄 沢 隆 夫 新興エ ンジニア リング(株)**小 林 孝 徳 1.　は しが き 合体 のおこ り易さと噴霧 の特性,粒 子捕捉時の条件 燃料噴霧 の粒子の大 きさは,引 き続いてお こる蒸発 との関係 を知 るために,粒群が受止液に捕捉 され ると や燃焼を左右す る重要 な因子であるにもかかわ らず, きの状況に対 して一つのモデルを考 え,合体に よる平 その測定法はいまだ確立 されてお らず,多 くの問題 を 均粒径 の増大を理論的に求めてみ る。一般に噴霧中に かかえな土が ら種 々の方法が試 み られているのが現状 で は 数μmか ら 数百μmに及ぶ多数土の粒子が存在 して ある。それ らの中で液浸法 は直接燃料噴霧 に対 して適 いるが,こ こでは式 の誘導をかんたんに し,各因子の 用す ることは困難ではあるが,水 または水溶液 の噴霧 影響について定性的ではあっても,で きるだけ直接的 に対 してはきわめて有効 で,方法 も比較的簡単,容 易 に検討 できるよ うな結果を導 くことを主眼 として,こ であるため噴射 ノズルや噴霧 の特性 を求 めるに際 して れ らをすべて直径d0の 均一粒 と見なす ことにす る。 広 く用い られてい る*。しか しこの方法 に してもい く いま捕捉総粒子数をn個 とし,この うちn1個が重 つかの問題があ り1),それ らがほ とん ど解 明 されてい な らない粒子,n2個を2個 の粒子が合体 して 粒径が ないため,測 定結果 の正 しさが不 明であるばか りでな d2になった粒子 とす る と く,測定中つねに不安 を伴 なわざるを得 ない。 これ ら (1) の問題の中で とくに重要 と思われるのは受止液面上 に 平均粒径 として粒群の総表面積 と総体積を等 しい とお 粒子が落下 してまだ十分に沈み きらない内に後続 の粒 いて得 られ るSauter平均粒径を用い ると,d2=1.26 子が これに衝突 し,合体 してあたか も2個分 の大 きさ ×d0ゆえ をもった1個 の大粒 があるように観察,測 定されるこ とである。 このため測定時の捕捉粒子数 があるてい ど 以上にな ると平均粒径が増大 して くる。 この現象はそ これ に(1)式のn1を 代入す る と の発生の有無を判別す ることができない こ と もあっ (2) て,見 す ごされ る場合が多 く,従来十分な注意 も払 わ れていない よ うに見受け られ る。 また受止液 中にある粒子 の数N=n1+n2は(1)式を用 本報告は この よ うな合体に よる平均粒径の増大に対 いて して解析を試みた もので,受 止液面への粒子の落下に (3) 対 して一つのモデルを考 え,合体に よる平均粒径の増 (2)式と(3)式とか ら合体す る粒子の数n2が 求まると, 大を理論的に求め,こ れを実測結果 と比較す ることに 受止液 中にあってわれわれが数 える粒子数Nと 平