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様式第８号 № １ 学 位 論 文 要 旨 氏名 西尾 諭 論 文 題 目 Activation of CaMKII as a key regulator of reactive oxygen species production in diabetic rat heart （糖尿病ラット心臓におけるCaMKII 活性化の活性酸素種産生について） 要 旨 【緒言】糖尿病患者では冠動脈疾患や高血圧の合併とは独立して心不全の発症率が高く、糖尿病性心筋障 害として知られている。その機序として活性酸素種(ROS)の増加が関与することが指摘されているが詳細は 未だ解明されていない。本研究の目的は糖尿病の心臓における ROS 増加の機序を解明することである。こ れまでの報告より Ca2+/calmodulin-dependent protein kinase II (CaMKII)の活性化が ROS 産生を増加さ せることや糖尿病の心筋細胞において細胞内 Ca2+代謝異常を生じることが知られている。そこで今回、高血 糖による細胞内 Ca2+代謝異常によって誘発される CaMKII の活性化が ROS 増加の主要な機序であるかに ついて検討を行った。 【方法】新生仔ラットの心筋細胞を初代培養し、24、48、72 時間高グルコース培養液(4500mg/L)に曝露した。 酸化ストレスに対する脆弱性については H O (100mol/L)で細胞障害を誘導しミトコンドリア膜電位を評価 2 2 した。また、ROS の測定は心筋細胞を CM-H DCFDA で染色し、フローサイトメトリーと共焦点レーザー顕微 2 + + 鏡で評価した。CaMKII の活性化は Western blotting を用いて検討した。Na -H 交換機構(NHE)活性を定 № 2 量するため BCECF-AM(2mol/L)にて細胞内 pH をモニターし、酸性状態からの細胞内 pH 回復速度を計測 した。糖尿病モデルラットを用いた実験ではストレプトゾトシン(STZ)(60mg/kg)をラットの尾静脈に注入し 4 週 間後に実験を行った。ROS 評価のため心筋組織中の 8-OHdG 量を ELISA にて測定した。CaMKII、 p47phox、p67phox の発現を Western blotting を用いて評価した。ミトコンドリアの形態変化について透過型 電子顕微鏡を用いて検討した。 【結果・考察】高グルコー