庄川水系河川整备基本方针.PDFVIP

庄川水系河川整備基本方針 平成１９年７月 国土交通省河川局 目 次 １．河川の総合的な保全と利用に関する基本方針 ・・・・・・・・・ １ (1) 流域及び河川の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ １ (2) 河川の総合的な保全と利用に関する基本方針 ・・・・・・・・ ５ ア 災害の発生の防止又は軽減 ・・・ ・・・・・・・・・・・・ ５ イ 河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持 ・・・・・・ ７ ウ 河川環境の整備と保全 ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ ７ ２．河川の整備の基本となるべき事項 ・・・・・・・・・・・・・・ ９ (1) 基本高水並びにその河道及び洪水調節施設への分に関する事項 ・ ９ (2) 主要な地点における計画高水流量に関する事項 ・・・・・・・・ １０ (3) 主要な地点における計画高水位及び計画横断形 に係る川幅に関する事項 ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ １１ (4) 主要な地点における流水の正常な機能を維持 するため必要な流量に関する事項 ・ ・・・・・・・・・・・・・ １２ （参考図）庄川水系図 巻末 １．河川の総合的な保全と利用に関する基本方針 (1) 流域及び河川の概要 しょうがわ た か や ま し え ぼ し だ け 庄川 は、その源を岐阜県高山市の烏帽子岳 (標高 1,625ｍ)に発し、岐阜県内で お が み ご う が わ む ま い が わ おおしらかわ な ん と し こ ま き と が が わ 尾上郷川、六厩川、大白川等を合わせて北流し、富山県に入り南砺市小牧付近で利賀川 と な み い み ず し だいもん わ だ が わ を合わせたのち砺波平野に出て、射水市大門で和田川を合わせて日本海に注ぐ、幹川 2 流路延長 115km、流域面積 1,189km の一級河川である。 その流域は、岐阜及び富山両県の 7 市 1 村からなり、流域の土地利用は、山地等が 約 93%、水田や畑地等の農地が約 6%、宅地等の市街地が約 1%となっている。下流部に た か お か し 広がる扇状地には、富山県の主要都市である高岡市、砺波市、射水市などがあるほか、 ＪＲ北陸本線、北陸自動車道、東海北陸自動車道、一般国道 8 号、156 号等の基幹交 通ネットワークに加え、北陸新幹線が整備中であるなど交通の要衝となっており、富 山県西部地域における社会、経済、文化の基盤を成している。 はくさん 流域内には、白山国立公園と 3 つの県立自然公園、及び 4 つの県定公園が存在する 等豊かな自然に恵まれている。また、水質は良好で、その水は豊富な地下水とあわせ こ ま き て砺波平野及び射水平野を潤し、富山県内一の穀倉地帯を支えているとともに、小牧発 電所をはじめとする水力発電など、様々な水利用が行われている。 このように、本水系の治水・利水・環境についての意義は極めて大きい。 流域の地形