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室蘭市 菅原麻衣 1. 室蘭市の概要 1.1 名前の由来 室蘭の語源は、アイヌ語の「モ?ル?エ?ラン?イ小さい?道?そこを?通る?所」 から来ている。つまり、小さな坂を意味しており、現在崎守町仙海寺の前の坂をさす地名 である。ほかにも、「モルエラニ」や、「モルエラン」などのさまざまな由来があるとされている。明治期にはモルランと呼ばれていた。 1.2　室蘭市の歴史 1593年室蘭地方は松前藩の領地となる。1796年イギリス船プロビデンス号が絵鞆に来航し、事故死した水夫オルソンを大黒島に葬った。これが黒百合伝説の始まりである。その後1854年にはペリーが来航しており、外国人が室蘭に足を運んでいたことがわかる。明治5年、北海道開拓計画の第一歩として、函館～森～室蘭～札幌を結ぶ札幌本道の開削のときに、トキカラモイ現?海岸町に木造桟橋を築いたのが室蘭港の始まりである。以来、室蘭?森間の定期航路の開設や、石炭輸送を目的とする岩見沢からの鉄道敷設明治25年などで、本州と北海道を結ぶ海陸交通の要衡として発展する。1907年日本製鋼所室蘭製作所が操業開始。二年後には、北炭輪西製鐵場現新日本製鐵室蘭製鐵所が操業開始。重工業の発展とともに室蘭は大きく栄え、”鉄のまち”として知られるようになった。戦後も工業街として高度成長期に重工業の担い手として発展。 　位置と地勢 太平洋と噴火湾に突き出した絵鞆半島を中心に市域が広がっており、三方を海に囲まれた地形である。半島付け根の砂州と室蘭港に面した埋め立て地に平地があるが、市域の大部分は山で、市街地の多くは沢に面して広がっている。 位置は東経140度54分から141度03分まで東西に約12㎞で、北緯42度18分から42度26分まで南北に15㎞である。面積は80.65平方㎞である。 表　室蘭市の気象極値 項目 極値 年　月　日 最高気温 32.8℃ 1929年8月8日 最低気温 -13.4℃ 1961年1月12日 最大瞬間風速 南55.0m/s 1954年9月26日 日降水量 170.0mm 1975年11月7日 日降雪量 47cm 1984年4月6日 最深積雪 68cm 1958年2月13日 室蘭市気象台 2. 気候 表2　室蘭の季節現象の平均値 平年 月日 ウメ 4月30日 開花 初雪 11月1日 ソメイヨシノ 4月28日 開花 初霜 11月7日 5月2日 満開 初氷 11月9日 ヤマツツジ 5月27日 開花 太平洋に面しているため、風が強く霧が頻繁に発生するが、寒暖の差が少なく、比較的過ごしやすい。また積雪量も北海道内陸に比べると少ない。3月中旬頃から気温がまで上がる日が増え、4月になると快晴が続き、穏やかな天気となる。5月～7月は霧が発生し、視界の悪い日が続く。本格的に夏がはじまるのは8月だが、30を超える日はほとんどなく、空気も乾いているので過ごしやすい。9月に入ると、長そでが主流となってくるが、気温は20前後と比較的暖かい。また、台風の到来による天気の崩れを除けば、晴れの日が多い。雪が降り出すのは11月の下旬からだが、本格的に降るのは1月?2月である。しかし、降雪量は少ないので、30センチ以上積もることはほとんどない。 出典:室蘭気象台 　人口　（国勢調査データより） 高度経済成長期にかけて室蘭市の人口は上昇し続けていたが、昭和45年から徐々に減少傾向にあることがわかる。平成17年国勢調査データでは、人口がとうとう10万人を切ったことが明らかとなった。これに危機感を持った市は、歯止めをかけるために市全体で街おこしを計画している。 出典：胆振支庁HP?室蘭市役所HP 4.　 産業 　産業別人口 室蘭の総人口(98,372人318人である。農業従事者はわずか50人で、戸数は34戸である。漁業就業者数は、153人となっている。一方第二次産業人口は、11,329人で、事業所数は155事業所である。第三次産業人口は30,048人となっている。 4.2　農業 室蘭では主に酪農や畜産が行われている。中でも有名なのがうずらの卵で、これは北海道で一番の生産量をほこる 4.3 水産魚 室蘭でとれる水産物の大部分は、タラ類である。それについでスルメイカ、サケ?マス類となっている。4.4　工業 室蘭は鉄鋼?造船?石油などの大企業を中心に発展してきた都市である。とりわけ二大鉄鋼企業とその関連企業が下請け企業を広く編成してきた。こうした背景のもと、企業の生産形態も受注生産が中心となっている。昭和50年ごろまでは、工業出荷額は札幌市とトップを競っていたが、その後は大きな差が開き、現在では苫小牧にも抜かれて道内3位の出荷額を維持している 　 観光と名産品 出典：胆振支庁HP 5