高速冻结技术の医疗应用への可能性の 检讨に关する调查开发 报 告 书.pdf

機械システム調査開発 ２６－Ｄ－１ 高速凍結技術の医療応用への可能性の 検討に関する調査開発 報 告 書 平成２７年３月 一般財団法人 機械システム振興協会 委託先 特定非営利活動法人 ＥＣＭＬ21 序 現在、我が国ではデフレ経済から成長経済への移行を目指す様々な試みが進め られていますが、その動きをより強固なものにするには、長年培ってきた多種多 様な技術革新の芽を大きく育てる仕組み、即ち具体的な戦略つくりが必要であり ます。 一般財団法人機械システム振興協会（以下、「協会」という。）では、平成 26 年度から調査開発事業の中核として「イノベーション戦略策定事業」を、外部組 織の皆様とともに始めました。 本事業の目的は、機械システムによる新たな社会変革を目指す革新的・先進的 技術を基にした戦略つくり、きっかけつくりであります。このため関連する複数 の分野の関係者が一同に会して議論を行い、現状の問題点や課題を検討・整理し、 実現すべきシステムの姿及びその実現方策・道筋等を策定するものです。 「高速凍結技術の医療応用への可能性の検討に関する調査開発」は、上記事業 の一環として、食肉等の生鮮食料品を新鮮に冷凍保存できる液体凍結技術が、異 分野である医療分野に導入できるかの可能性を探るために、特定非営利活動法人 ＥＣＭＬ２１に委託して実施し、多様な分野の関係者とともに協会も参加して議 論・検討を行いました。また、協会に「機械システム開発委員会」（委員長：政策 研究大学院大学名誉教授 藤正 巖氏）を設置し、そのご指導・ご助言を受けま した。 この成果が、機械システムによる新たな社会変革が進展されるきっかけとなれ ば幸いです。 平成２７年３月 一般財団法人機械システム振興協会 はじめに 「高速凍結技術の医療応用への可能性の検討に関する調査開発委員会」は、一般 財団法人機械システム振興協会様のご高配、そして特定非営利活動法人ＥＣＭＬ21 （ＥＣＭＬとはEcology、Core Medical、Link の略称）の御尽力で平成24 年秋より 発足した。初年度には医療面における冷凍、保存、解凍技術に関する有用性の研究 開発の可能性を模索する作業から始まった。本成果報告書は最終年度にあたる平成 26 年度の研究成果をまとめたものである。３年間の研究の主要成果は、本委員会が 作成した「凍結技術及び解凍技術の実証実験のデータベース」からアクセス可能で ある。 本委員会の特徴は ①「医療分野における凍結・解凍技術の応用」という国内外を通じて、過去に誰も 考えたことも研究したこともない未開拓なミッションを課せられたこと ② 組織構成が医学・医療研究者（内科学、外科学、輸血学、神経学、病理学、遺 伝学など）、電熱工学研究者、産業・企業関係者、公的組織関係者など領域横断的 であったこと ③ 取り上げた分野がきわめて多岐にわたったこと ④ 何よりも、本委員会は単なる机上の空論ではなく、この３年間をかけて一連の 実証実験と科学的・実証的な検証を行ってきたことである。 本委員会に対しては「医療分野における凍結・解凍技術の応用」という全く新た なパイオニア的な領域に社会から期待が寄せられている。特に今後の高齢化社会で は近い将来、献血可能人口が激減し、輸血用の血液が安定的に確保できなくなる深 刻な事態が予測されている。本委員会の研究成果が日本における血液供給体制に新 しいパラダイムを与える可能性があることは特筆に価する。これを含めて、命に関 わる重要かつ多様な話題に端を発して、現状と課題、そして新しい高速凍結技術や 解凍技術への期待に関して、複数分野の専門家が自由闊達な意見を述べ、熱心な議 論を交わすことができたことは、座長をおおせつかった委員長として満足している。 取り上げられた話題は、血液冷凍保存への応用、病理検査やバイオバンク分野へ の