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浦河町 1.概要と位置 1.1　「浦河」の地名は、アイヌ語の「ウララベツ」（霧深き川の意味）から転じたもので、江戸時代に松前氏が蝦夷地統治のはじめ、元浦川の下流に会所を置いたのに由来している。また、江戸時代に松前藩が幕府に献上した『元禄御国絵図』にも既に「浦川」として記されている。 1.2　歴史 江戸時代は、元浦川河口付近（現在の荻伏市街地）が浦川と呼ばれ、松前藩によって浦川場所（会所）が設けられており、主漁業による交易が行われていた。幕府直轄時代になって浦川場所がトマリ（現在の浦河市街）に移されたため、そのまま地名として呼ばれたとされてい。その後、松前藩に復したが、安政2年（1855）に再び幕府直轄とな。明治時代に入ると、開拓使の移民政策により、海陸資源の豊かなに新天地を求めて内地人の移住が盛んと開拓は苦難の連続でが、明治20年代には軌道に乗りはじめた一方、浦河の港は昆布をはじめとした海産物などの物資の集積地として賑わいをみせ、明治5年に開拓使によって浦河支庁が置かれてからは、郵便局、裁判所、警察署などの諸官庁や銀行などが相次いで設置され、日高地方の行政?経済?文化の中心地として発展してた。明治35年、級町村制施行により、浦河町、西舎村、杵臼村、荻伏村の浦河町外3か村組合となり、浦河に組合役場を設けが、明治43年に荻伏村が分離独立して浦河町外2か村組合となり、大正4年には、1級町村制施行により、浦河町、西舎村、杵臼村の3町村を合併して浦河町となた。昭和に入っても、浦河港の完成や鉄道の開通に伴い、日高における浦河の役割は重要性を増し、水道の設置や浦河実践女学校（浦河高校の前身）の設立、日赤浦河療院（現在の浦河赤十字病院）の開院など生活環境も向上した。戦後の復興も農林水産業を中心に順調に進み、昭和31年には、荻伏村との合併により現在の浦河町とな。1.3　位置 浦河町は、北海道日高支庁管内の南部に位置し、札幌市から約180ｋｍ、帯広市から約150ｋｍ、えりも岬から50ｋｍ地点にあり、東は様似町、西は三石町、北は日高山脈、南は太平洋に接している。 　1.4　町章?町民憲章?町の花と花木 表1　町民憲章（昭和56年11月3日制定） う うららかな大空のような心で、みんながあわせ、 ふれあいと生きがいのあるまちにしましょう。 ら “ラブうらかわ”を合言葉に、活気に満ちた毎日を おくり、ひらかれた生産豊かなまちにしましょう か かけがいのない自然と調和のとれた、 　美しい住みよいまちにしましょう。 わ わかい夢を温かく育て、教育文化の高い、 　うるおいのあるまちにしましょう。 資料：浦河町ＨＰ 明治年、浦河に級町村制が施行され、浦河町外カ村（浦河、西舎、杵臼、荻伏）組合役場が設置されたことから、町村の円満協調を象徴し、カタカナの「ウラ」の文字つを外円とし、中央に漢字の「河」をおさめたものである。大正年の浦河漁港起工式に使われたのがはじめで、昭和年月正規に町章として制定された。 全町民が緑に親しみ、生活環境が潤いのあるものになるよう、町民の公募により選定された。（昭和年月制定）　　　　　　 1.5　浦河町と馬 　浦河町と馬の関わりの歴史は古く、軽種馬生産は漁業と並ぶ町の基幹産業で町づくりのテーマ、「丘と海のまきば浦河町」や、「サラブレッド観光と乗馬のまち」の観光キャッチフレーズが示すとおり、浦河町はまさに馬の町で馬を広く活用した町づくりを目指し、「優駿の里構想」のもと、地域間交流の中核となる優駿の里公園の整備や、5,000人町民乗馬の拠点となる、乗馬公園の整備を行ってきた。　乗馬公園を拠点として、町民有志の乗馬サークルの活動が盛んで町立野深小学校では、学校でポニーを飼育しており、児童みんなが交代で世話をすることにより、馬との触れ合いを実践してい。少年団活動では、全国的にも珍しいスポーツ少年団として、ポニー少年団が活動をしてこのほかにも、全国大会優勝を誇る、浦河高校馬術部の活動もあり、子供達や青少年も、「馬のまち」、「乗馬のまち」の一翼を担ってい。馬を活かした多彩なイベントがあり、毎年夏に開催されているシンザンフェスティバルは、馬上結婚式やポニー競馬など馬にこだわった内容で、町外や道外にも広く知られるイベントとして定着してい。平成13年からは、馬のマラソン競技であるエンデュランス競技も開催され、野外コースや大会運営の素晴らしさが知られるにつれて、全国からの参加者も増え、国内でも有数の大会へと育ちつつあ。　乗馬は、福祉?療育の分野にも活用されており、「身体障害者療護施設浦河わらしべ園」では、入所者への療育のひとつして、乗馬療育を取り入れてい。また、ボランティアで障害者乗馬へ取り組んでいる、町民有志の乗馬サークルもあ。 出典：浦