第6回単独管施工性试験.PDFVIP

官民連携新技術研究開発事業 実施報告 単独管 施工性分会　 　 連載 第６回　単独管　施工性試験 企　 画 　　　　 （１）分会の目的 　農業用水管路には土圧、輪荷重等の外力による荷重のほかに内水圧をも考慮することが必要である。さら に、配管系は曲管を含み、スパン間が下水道に比較して長いことが一般的である。更生工法毎に異なる材料・ 施工方法によって施工される更生工法を、農業用水管路の特徴を考慮した施工性能の評価項目および評価方 法の確立のために、統一的な施工条件を定め、地上に配した模擬管路内に更生工を行って、各種確認項目に ついて確認、評価を行うことを目的とする。 （２）分会の目標 １）単独管の施工性に関する評価項目・手法の確立 ２）単独管の施工管理・品質管理・出来形管理手法の妥当性の確認 ３）単独管の施工時における環境適応性について確認 （３）試験内容 １）試験期間　　平成24年１月～平成25年１月 ２）実施場所　　東亜グラウト工業株式会社　豊橋営業所実験場（LCR技術センター） ３）模擬管路の線形、試験要素 （１）対象管径 　施工条件の適合性を評価するに当たり、更生材料の既設管への挿入に比較的困難を伴う寸法として、300mm を採用した。 （２）曲り管 ①上下方向への屈曲＝22.5度×２箇所 ②左右方向への屈曲＝各工法（材料）毎の申請曲り角度（22.5度、45度、90度） （３）浸入水 　２ℓ／分、0.05MPa、約15℃　　１箇所 （４）継手部隙間 　50mm　　１箇所 （５）管ズレ・段差 　30mm　　１箇所 （６）耐内水圧性能の確認 　更生管の耐内水圧性能を内水圧試験によって確認。試験時の圧力は各工法（材料）毎に申請した圧力にて 行った。（試験圧力は、提示された一定条件を満たすために工法毎の設計値をもってパイプライン基準書・技 術書に示された構造計算に基づいて厚みを決定し施工された内圧性能をもつ更生管であることから申請圧力 とした。） 14　　管路更生No.31 （７）出来形等計測 　立会者および（一財）化学物質評価研究機構により、更生管厚計測、屈曲部の隙間計測、シワの発生状況観 察、継手部隙間の更生管厚計測、管ズレ・段差部の更生管厚計測、その他異常の有無の確認を行った。 （８）品質管理 　更生後の管から採取したサンプルもしくは同一ロットの材料にて作成した平板状サンプルを用いて、（一財） 化学物質評価研究機構において曲げ試験を実施。 （９）環境適応性 　施工時における環境適応性（粉じん、振動）について確認を行った。 （10）更生管のバラツキ確認 　更生後の形成後のバラツキを確認するため、施工性確認試験によって形成された更生管から採取したリン グ状サンプル（各材料50本）を用いて、更生管厚さを計測の上、偏平試験を実施した。更生管が全長にわたっ てほぼ同一状態へと形成されていることを確認する。神戸大学において実施。 ４）模擬管路概要図 （１）配管図 図－１　配管図