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東京都小学校道徳教育研究会　研究部　検証授業Ⅲ 第６学年　道徳学習指導案 平成23年１１月２８日(月)第５校時 板橋区立高島第五小学校 第６学年１組　２２名 授業者　早川　大介 １．主題名 　　　愛されている自分に気づいて　　４－（５）家族愛 ２．資料名 　　　「ぼくの名前呼んで」（光村図書） ３．研究主題との関連 　（１）ねらいとする道徳的価値について 　　　家庭とは、身近なかかわりの場であるといえる。幼少期には、家族とのかかわりを通して愛情を与えられ、自分を取り巻く様々なものとのかかわり方を学び、成長していく。家族とのかかわりが深まると、支えてくれる家族のために、もっとよくなりたいと考えたり、家族からの励ましにより、「自分もやればできる」と自信をもったりできるようになる。つまり家族からの愛情に気づくことは、児童がよりよくなろうと、自己を磨くことにつながるといえる。 　　　また、このようなかかわりは、自己理解や他者理解を通して自己を磨いていこうとする意欲にもつながる。時には、弱い自分に負けそうになってしまうこともあるだろう。しかし、そのような場面においても、家族から自分、自分から家族へという双方向的なかかわりが深まっていれば、自分のためにも、支えてくれる家族のためにも、よりよい自分になろうとする意欲を失わず、自己を高めることができるだろう。 ６年生のこの時期に、児童が自分と家族とのかかわりを再認識し、それをもとに、自分から積極的にかかわろうとする心情を育むことで、自己を磨こうとする意欲を高めていきたいと考える。 （２）児童の実態について 　　　授業に先立って、児童の家族についての意識を把握するために、「家族について」のアンケートをとった。そして、その結果を分析したところ、次のようなことが言える。 まず始めに、本校の６学年児童は、家族とのかかわりを感じ、家族とかかわることに、喜びを感じている児童が多いことがわかった。また児童にとって、家族は何かをしてくれる存在であるという気持ちが強いこともわかった。 　　　次に、児童から家族に向けてのかかわりは、家族のことを大切に思っていながらも、意識して行っている児童と、そうではない児童がいることがわかった。児童から家族に向けてのかかわりを表にまとめると、次のようになる。 　　　 家族のために何かしている 家族のことを意識して行っている 家族のことはあまり意識していない 特にしていない 家族のことを意識している 家族のことはあまり意識していない 　　　 児童の家族についての意識をもとに、以下のようにＡ～Ｄの４つの群に分けた。 　　【家族からのかかわりと自分から家族へのかかわりの意識】 家族へのかかわりの意識 　　　　高　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　低 自分からのかかわり している　　　?　　していない Ａ群（○○） 家族から自分へのかかわりを感じると同時に、自分から家族へも進んでかかわっている Ｃ群（□○） 家族からのかかわりよりも、自分から家族へのかかわりの意識が強い Ｂ群（○□） 家族からのかかわりは感じているが、自分から進んでかかわるというわけではない Ｄ群（□□） 　家族からのかかわりもあまり感じておらず、自分からも進んでかかわっていない 　 　　　 A群は、家族からの愛情を十分に感じながら、自分もそれに応えようとしている群である。B群は、家族からの愛情を感じながらも、自分から積極的に家族にかかわっていこうという意識が低い群である。C群は、自分から家族にかかわることはあるが、家族から自分に向けてのかかわりの意識が低い群である。D群は、家族と自分とのかかわりの意識が低い群である。 ４つの群に分けた子どもたちが話し合いによって、価値について考えを深められるようにしたい。 　　　 【参考資料】 調査対象:高島第五小学校６学年　児童４３名　調査時期:１０月中旬　調査方法：質問紙法による ア、あなたにとって、「家族」とは、どんな存在ですか。 イ、家族がいてよかったと思うのは、どんなときですか。（自由記述） ウ、家族にしてもらって、今までで一番うれしかったことは、どんなことですか。（自由記述） エ、家族のために、何かしていますか。 オ、どんな気持ちで行っていますか。 している…３５人 〔家族のことを意識して行っている〕 ?どんなことをしたら喜んでくれるかな　?楽になってほしい ?いつも仕事頑張っているので、恩返ししたい　 〔家族のことはあまり意識していない〕 ?特に何も考えていない　?面倒くさい していない…８人 カ、なぜ、していないのですか。 〔家族のことを意識している〕 ?妹（弟）が手伝いを