地理情报标准第2版（JSGI2.0）解説.PDFVIP

解説 地理情報標準第２版 （JSGI2.0） 解 説 この解説は，本体及び附属書に規定･記載した事柄，参考に記載した事柄，並びにこれら に関連した事柄を説明するもので，標準の一部ではない｡ 1.JSGI2.0の目的 近年，地理情報システム（GIS）の普及とともに，デジタル形式での 地理情報の整備が進んでいるが，データのフォーマットが公開されていない，システムの 外にデータを取り出すことが困難である等，作成されたデータの相互利用が進んでいない 場合がある。これらのデータが有効に利用されるためには，異なる整備主体によって整備 されたデータの相互利用を容易にするための標準化が不可欠である。 JSGI2.0は，具体的なフォーマットをひとつに統一するのではなく，地理情報を異種シス テム間で相互利用する際に，必要な情報を伝達するため，データの構造，記録方法，表現 方法，品質，所在，製品仕様書等についての仕組み等を定めている（解説図 1参照）。 システム Ａ システム Ｂ これまでの データ交換 システム Ｃ システム Ｄ システム Ａ システム Ｂ JSGI2.0 を利用した 地理情報標準第２版 データ交換 （JSGI2.0 ） システム Ｃ システム Ｄ 解説図 1 － 地理情報標準第２版（JSGI2.0）によるデータの交換 解－1 解説 備考 地理情報標準の略語及び英語表記は，地理情報標準推進委員会において，JSGI及び Japanese Standards for Geographic Informationと決定した。従って，本書では，地理情 報標準をJSGIと，地理情報標準第2版をJSGI2.0とそれぞれ表記している。但し，便宜上 地理情報標準と表記する場合もある。 2.JSGI2.0の概要 2.1概要 データの相互利用を目的とした標準化への取り組みは国際的に行われており， 国際標準化機構（ISO）においては，地理情報の標準化に関する専門委員会（TC211）が 1994 年に設置され，標準化の検討が進められている。その国際標準案に準拠しつつ実運用にお ける検討を行って日本の国情へ適合したものがJSGI2.0である。 JSGI2.0は，合計12の項目で構成され，各々の項目において引用・参照しているISO/TC211 の国際標準案及びその作業段階は解説表1のとおりである。 なお，ISO/TC211において，製品仕様書に該当すると考えられるISO19131Geographic information― Data product specificationsが存在するが，ドラフトが作成されていな いため，今回は引用・参照していない。 また，項目によっては，ISO/TC211の国際標準案に対して，日本よりコメントを提出して おり，JSGI2.0では，そのコメントが採用されるという前提で作成している。 解説表 1 － JSGI2.0の構成表 JSGI2.0 ISO/TC211 No.項目名 No. 項目名（英文） 段階