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デジタルマニュファクチャリングを活用した 高精度板金加工技術の開発 藤井和慶、松永優、菊原岳大、渡辺省二、糠谷猛 （三菱重工業株式会社） High precision skin panels production technique with digital manufacturing processes Kazuyoshi Fujii, Yu Matsunaga, Takehiro Kikuhara, Shoji Watanabe, Takeshi Nukaya （Mitsubishi Heavy Industries, ltd.） Key Words: Skin panel, Springback, Simulation, Die compensation, Measurement Abstract For the production of high precision outer skin panels at the airplane is necessary to use PDCA cycle at production with Digital Manufacturing Processes. At each process of PDCA, we developed three key technologies. It is high precision springback simulation and high quality die compensation, high precision measurement technique. We report the outline of these technologies and the efficiency on actual skin panels. １．はじめに て基本コンセプトと開発技術概要を報告する。 近年、航空機製造産業を取り巻く経営環境は厳 しさを増し、グローバル市場で勝ち抜ける低コスト スキン 化が必須な状況である。その要因として、ボーイン ストリンガー グやエアバス、ボンバルディアなど大手メーカーで 行われている低コスト化の推進や、低賃金国（BRIC’s、 東南アジア）の追い上げがある。 このように厳しさが増す環境の中、当社でも低コ スト化推進活動（リーン活動）に取組んでいる。し フレーム かし、新機種の開発では、更にコストの制約が厳し く、これまで以上の新しい技術開発が要求されてい 図1 機体を構成する代表的な部品 る。その一つとして、DA （Determinant Assembly） 工法がある。これは、構造組立工程において、部品 ２．デジタルMFG とは と部品とを接合するリベット穴を組立の基準穴とし 板金部品を高精度化するためには、金型の基本構 て組立てる工法であり、これにより大型の組立治具 想、そして詳細設計、金型製作後の成形試験による を削減し、また組立作業性の向上が実現できる。こ 品質確認、標準化までのPDCA サイクルを構築する れまでも、DA 工法を採用した機体はあったが、限定 ことが重要である。サイクルを構築するためには、 された範囲で採用してきた。現在開発中の機種など、 設計から品質確認まで定量的なデータを取得して、 今後の新機種ではこの工法を全面適用が検討されて 評