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I n t e r v i e w 14 精密板金加工・塗装・組立までの 自社内一貫生産 進化し続ける工場、多品種少量生産に自動化で対応 オープンファクトリーで関連業界に最新加工技術を提案 岡田鈑金 株式会社 代表取締役会長 増田 道造 さん ／代表取締役社長 増田 武夫 さん MICHIZO MASUDA TAKEO MASUDA 岡田鈑金㈱の最大の特徴は、IT・ネットワークと最新鋭設備 ―「岡田鈑金」といえば「O・BAN」グループとして、試 を駆使することで茨城工場の敷地内に中小製造が集積す 作・量産を問わず、設計から板金・プレス・機械加工・塗装・ る東京都大田区を再現し、設計・開発・板金・プレス・洗浄・ 組立配線までの社内一貫生産に対応されています。現在 シルク印刷・塗装・組立配線までの一貫生産体制を展開す の仕事の状況はいかがですか。 る“ミニ大田区”を構築したことにある。同社は1998年まで 増田会長　当社のメインのお客さまは十数社。 などを Web 東京都大田区蒲田で操業しており、専門性を活かした異業 通じて多数のお客さまと取引する板金ジョブショップとはちが 種の中小製造企業による独自のモノづくりネットワーク「O・ い、特定のお客さまとの関係を徹底的に深耕してきました。 BAN」グループを構築。ネットワークを駆使することで、試 当社には特別な技術・技能はありません。あくまでも最新鋭 作・開発をはじめとする単発・短納期の仕事から、プレスによ の設備を駆使することにより、汎用的な金属を使った汎用的 る量産加工まで幅広く対応し、部品加工から完成品まで一 な仕事を合理化し、「スピード対応」と「柔軟性」を常に念 貫して手がけてきた。1988年には茨城工場を開設し、事業 頭に置き、社員一丸となって顧客満足度の向上に取り組ん の将来性に不安を抱えていた大田区の中小製造業者を迎 できました。むやみにお客さまの数を増やすことなく、特定の え入れた。その後も業績の拡大とともに順次拡張していき、 お客さまの悩みにいかにして応えていくかを追求してきた結 竣工当時に敷地面積1,600坪だった茨城工場は、敷地面 果として、自然と現在の体制に行き着きました。 積1万坪、工場建坪4,300坪、従業員数138名にまで拡大し 増田社長　お客さまが漏らす悩みや不満―例えば粉体 た。時代の変化にスピーディーに対応し、顧客満足度改善 塗装をやってもらえないかとか、ステンレス・アルミの溶接は のため不断の努力を続ける同社の取り組みについて、増田 できないのかといった言葉を聞くたびに、それに対応できれ 道造会長と、2013年10月に社長に就任した増田武夫社長 ば仕事の幅が広がるという思いから、設備と人材を手当て に話を聞いた。 し、ひとつひとつ実現してきました。例えばファイバーレーザ 6 2015.8 り前ではありません。いつしか加工精度だけでなく、外観品