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資料１－９ 「地震対策技術調査事業」の進捗状況について 平成２１年５月 ガ ス 安 全 課 １．目 的 「新潟県中越沖地震における都市ガス事業・施設に関する検討会報告書」における設備 対策として、「小口径で長い直線状配管」の長柱座屈メカニズムの解明と対応策の調査研究 が提言されたことを受け、平成２０年度より「地震対策技術調査事業」（委員長 ：東京電機 大学 片山教授）を開始し、長柱座屈の発生メカニズムを数値解析によって検討するとと もに、大地震の際にも長柱座屈が容易に生じない敷設方法等の対応策の検討を行うことと した。 ２．事業概要 （全体） 項 目 Ｈ20年度 Ｈ21年度 Ｈ22年度 (1)パイプラインの座屈、大変形に関する文献調査 (2)小口径管の長柱座屈シミュレーション (3)実管長柱座屈実験 (4)シミュレーションモデルの妥当性の検証 (5)対策の検討 (6)業界ガイドライン等への反映方法の検討 ３．事業実施体制 （平成２０年度） 原子力安全 ・保安院 【委託】 【委託】 委員会運営等 小口径管の長柱座屈に関する数値解析等 (社)日本ガス協会 ＪＦＥエンジニアリング （株） 【連携】 【※】平成２０年度予算額 （合計）：約３，０００万円 ４．平成２０年度実施結果 （１）長柱座屈解析モデルの選定 埋設導管に発生した長柱座屈のメカニズムを解明するため、数値解析による長柱座 屈解析手法として、①圧縮力が最大となる地震波長の１／２区間をモデル化した 「全 体解析モデル」と、②管軸方向の圧縮力と管軸歪みとの関係から長柱座屈を判定する 「部分解析モデル」について、適用可否を検討した。 結果、「全体解析モデル」では、長柱座屈時に導管に蓄積された歪みエネルギーが解 放され、その急激な変形による計算の収束性が悪いため、最大圧縮軸歪が発生する一 部分を取り出し解析する 「部分解析モデル」を、長柱座屈歪みの最善の計算方法とし て採用した。 なお、直線の鋼管に圧縮軸力を与えても圧縮変形 （いわゆる 「提灯座屈」）が進行す るのみで長柱座屈しないため、長柱座屈発生の誘因要件として、部分解析モデルの中 央部１０ｍに、解析上、山形の初期不整 （１㎝）を与え解析することとした。 ) 3 m c ( 向 2 方 角 直 1 軸 1cm 管 0 0 200 400 600 800 1000 管軸方向(cm) 初期不整 10m 強制変位 9m 12m 9m ビーム要素 シェル要素