电车の中（现在）.doc

1　　　ある部屋　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （手のズーム） カメラを調整している手慣れた作業がしばらく続く。 「キャストクレジット」がオーバーラップ やがて壁にかけてある写真（キーワードとなる写真）が ズームアップ 2　伯備線　　新見に向かう電車（昼頃）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 山並みの風景を走る電車（伯備線） （数アングルのカット） 3　　電車の中　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 進行方向と反対の窓際席に座り、ぼーっと窓の外を見ている 隆志。 窓の外にはやや都会の景色（総社あたり？） しばらくして静かに眠るようにそっと目を閉じる。 4　　回想?一年前　父「憲次」が入院している病室　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 憲次が横たわるベッド。 医師、看護婦、哲也、美由紀がベッドを囲んでいる。 少し離れて隆志が立っている。 医師が憲次の目に小型ペンライトを当て、 瞳孔を確認している。 やがてペンライトをポケットに入れ、小さく首を 横に振る。 医　者　「残念ですが、ご臨終です。」 医師が哲也の方を見て、臨終の宣告をする。 哲　也　「あんちゃん！」 静かに横たわる憲次にすがりつく哲也と 泣き崩れる美由紀 医　者　「お気の毒です」 深くお辞儀をし、病室から立ち去る医師と看護婦 泣き崩れる哲也と美由紀。 その後ろでボーっと立ちすくんでいる隆志。 5　　現実?電車の中 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 アナウンス「次は新見、新見。」 「お降りになられる方は、お忘れ物の無いようお願いします。」 車内アナウンスで静かに目を開ける隆志。 目を開けると前の席には見知らぬ少女が座っている。 やや冷めた目で隆志を見ているが、すぐに立ち上がり 出口の方へ向かう少女。 隆志もゆっくり立ち上がる。 6　　新見駅構内 　 　　 　 　 電車が新見駅に着き、電車から降りる隆志。 肩からさほど大きくないかばんを抱えて出口へ歩く。 7　　新見駅の外　 　 駅の外に路上駐車して隆志を待っている哲也。 車の横に立ったまま駅から出てくる隆志を探している。 しばらくして隆志が駅から出てくる。 駅の出口で景色を少し見渡す隆志。 田舎の風景に表情を曇らせる。 哲　也　「おーい、隆志！」 車の横から大きく手をふり合図する哲也。 声のする方を見て哲也を確認し、小さく手を上げ 哲也の方へ歩き出す隆志。 「一年ぶりじゃのう。」 隆志の肩を数度叩き、やさしい表情をする哲也。 隆　志　「（軽くお辞儀しながら）父の葬儀では本当にお世話になりました。」 「本当に何から何までやっていただいて????。」 哲　也　「何を言うとるんじゃ水臭い???気にするな。」 心配そうになぐさめる哲也。 「５年前にお母さんが死んでお父さんもか、一人ぼっちで寂しいことじゃのう???」 　「でも、わしもおるけえ心配すな???と言うても、ぜんぜん頼りない叔父さん じゃけどな。」 そう言って笑う哲也。 隆　志　「叔母さんは元気にされてますか？」 哲　也　「ああ、元気にしとるで～元気すぎてかなわんのじゃ。」 「ちーたー病気になって入院でもしてくれりゃ静かになるんじゃけどな。」 大笑いする哲也 少し微笑む隆志 哲　也　「今日は朝から早起きして作るゆうて張りきっとったで。」 「お前の好物は何か？いうてさわぎょーったけど。」 「まあ、わしの予感じゃ今日の晩飯はトーフと刺身じゃな???。」 「（ちょっと考えて）ありゃー切るだけじゃけえなぁ。はっはっはっ！」 ひとりでギャグを言って笑う哲也 「ま、車に乗れや。」 急に切り替えていう哲也 隆　志　「あ、はい。」 車に乗り込む二人 新見の美しい景色が広がる。 「タイトルバック（ＰＯＲＴＲＡＩＴ）」 8　　回想?東京の隆志のマンション 隆志の部屋に妹の奈緒が来て掃除機をかけている。 隆志は椅子に座っ