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物　　　理 1 8 L Q Ⅰ 質量が無視できて伸び縮みしない長さ の糸と，大きさが無視できる荷電粒子 （電気量 0， 質量m）からなる単振り子を考える。この糸の一端は床に垂直な壁面上に固定されており，単振 り子は壁面および床面に垂直な鉛直面上を運動するものとする。また，荷電粒子以外の物体はすべ Q て絶縁体であり，荷電粒子の電気量 は一定値に保たれているものとする。重力加速度の大きさ をg とする。 L m，Q 0 L m，Q 0 糸 糸 荷電粒子 荷電粒子 θ θ 壁 壁 g g B 床 床 図1 図2 壁面と糸がなす鉛直下向きからの角度をθとする。このとき，図1のように，荷電粒子を = θ 90°のところまで持ち上げ，静かにはなした。 V 問1　導出過程を記述した上で，荷電粒子が壁に衝突する直前の速さ ，および，そのときの糸 T の張力の大きさ を求めよ。 B 次に，磁束密度の大きさ の一様な磁場を，図2のように紙面に対して垂直に手前から奥の向 B B きへと加える。この磁束密度の大きさ は，重力が無視できる空間内で磁場 （磁束密度の大きさ ） に垂直な面上を，問1で求 V L めた速さ で荷電粒子が等速円運動した場合に回転半径が糸の長さ に等しくなるときの大きさである。 B Q L 問2　磁束密度の大きさ を ，m， ，g を用いて求めよ。 重力とこの磁場の下で，図1 と同様に単振り子の運動を考える。図2 のように，荷電粒子を = θ 90°のところまで持ち上げ, 静かにはなしたところ，荷電粒子は糸がたるむことなく回転半径 L の円運動をしながら下降し，壁と弾性衝突してはね返った。その後，下降時と逆向きに回転半径 L の円運動をしながら上昇を続け，θ= a となったとき，糸がたるんだ。 4 ◆Ｍ理Ｚ（2015） 物　　　理 2 8 V 問3　壁