安全作业ハンドブック.DOC

第１章　　作業の基本 （1－1）服装 １－１－１：＜作業服＞　作業中は定められた作業服を正しく着用する 作業中は、長袖の上衣等で、四肢を露出しないこと （薬傷、熱傷、などのおそれがある） 夏シャツのすそは、ズボンの中に入れる （回転機械に巻き込まれるおそれがある） 作業服は清潔に、衛生を保つこと 【事　例】 ＳＴＲクリーニング時、水と油が作業服と靴下に付着した。そのまま放置したため、2～3日後、ズボン、靴下よりしみた箇所がかぶれた。（Ｓ?47） 25％ソーダ溶液18?ポリ缶をタンクへメークアップ時、飛散したソーダ液が腹部大腿部にかかったが、そのまま放置した為、浸透したソーダで3度の火傷（S?61） １－１－２：＜安全帽＞　安全帽のあごひもはきちんと正しく着する 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ?　いつも点検整備に心がけよう 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　?　あごひもは、あごの内側まできちんとかけよう 【事　例】 　 　◇　カブで走行中にヘルメットが落ちそうになり片手運転、ハンドルをとられてパイプウェイに転落し打撲傷。（S?47） １－１－３：＜作業靴＞　作業靴は定められたものを着用する 　　　?　現場作業は安全靴 　　　　　（鉄鋲のある靴、下駄、サンダル等は使用禁止） １－１－４：＜安全眼鏡＞　作業現場に出入りする者は、安全眼鏡を必ず着用すること 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　?　眼に異物が飛込むケースの90％以上は正面からとされています。不慮の眼の災害を防止するために、工場屋外及び試験、実験室内では、完全着用のこと。 （注意）　薬品等を取扱う際は面体等を着用すること。 【事故例】 　＊　H事業所はＳ．54、55、56に各1件。Ｓ．57以降なし。 N事業所 年　　度 Ｓ４６ Ｓ４７ Ｓ４８ Ｓ４９ Ｓ５０ Ｓ５１ Ｓ５２ Ｓ５３ S54～S61 眼の災害件数 ５ ５ ６ ３ ３ １ １ ３ ０ ☆　S?52．9より素通し安全眼鏡の着用義務後好結果となっています。 １－１－５：＜作業手袋＞　現場の作用につく場合は、作業手袋を 　　　　　　　　　　　　　つけること 　　　　（注意）　巻き込まれる恐れのある機器を扱う場合は使用しないこと。 薬品類を扱う場合は耐薬品用長ゴム手袋 油類には滞油性ゴム手袋 高温、低音には皮手袋 　　　　等、用途別に使用の習慣を正しく身に付けること。 （1－2）環境整備 １－２－１：＜整理整頓＞　現場には常に整理整頓、清潔を保つよう清掃を行うこと 　 　　　　　　　?通路、非常口、消化設備、配電盤等の前に物を置いてはいけない 整理?整頓?清掃を徹底しよう 　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【事　例】 　　◇　タワー上部の補修ヶ所確認を終了 　　　　し、サルバシゴを降り2階ステー ジに左足から着地した際、放置さ れていたボルトを踏み、左足をひ ねり左足骨折を負った。（S?47） （1－3）作業の一般注意事項 　作業にあっては、以下の一般注意事項を守ること。 １－３－１：＜作業環境の確認＞　作業の前に、周囲の状況を正しく確認し、 　　　　　　　的確に行動する習慣を身につけること 【事　例】 　 LDICの指示が不調となったため、計装係員がチェックを行った。 パージ用のクローズドシステムのラインがプラグしていたため、大気にブローを行った。ブロー水中に混入していた硫化物、ナフサが下を通っている高温配管にかかり発火した。（Ｓ?54） 　 ②　バルブ操作に向った係員が操作 　　を急ぎ、周辺確認を怠ったため、 　　抱線ＳＴＭ ＴＲＡＰの吹き出し 　　により足首に熱傷をおった。 　　（Ｓ?55） 　　ＳＴＭの吹き出し口未確認による 　　残留熱水、熱油火傷の類似災害は 　　工場内の災害の10％を占めてい 　　ます。 １－３－２：＜現場はむやみに走らない＞　工場では、非常事態以外は疾走 　　　　　　　　したり、大声をださない 【事　例】 　◇　走って石につまづき骨折（Ｓ－46） １－３－３：＜装置内立入許可＞　装置エリア（タンクヤードを含む）に立 　　　　　　入る場合は、当該プラント主任の許可を得ること 　　　 　　　装置の管理上及び地震等緊急事態発生時、エリア内の人員把握が必要なため、 　　　当該エリア担当者以外は、従業員、協力会社作業員を問わず主任の許可を得る 　　　こと。 １－３－４：＜はしごの昇降＞　はしごを昇降する場合は、両手を自由に使える状態で行動すること 　　　 　　　測定器具、用具等の携行物は、身体に帯びるか袋に入れて背負う。 【事　例】 　 猿梯子より転落、落ちそうになった。 タンカー火災時、エアーフォームタ ンクのレベ