水防管理者は - 爱知県.pdfVIP

第二節 監視及び警戒とその措置 １ 平常時の巡視 (1) 水防管理者は、管轄区域内の河川及び海岸について巡視員を設け、随時それぞれの分担 区域内を巡視させ、水防上危険と認められる箇所があるときは河川管理者又は海岸管理者 に通知すること。 (2) 水防管理者は、ため池その他水防上重要な施設についても(1)と同様に巡視し、水防上危 険と認められる箇所があるときは管理者に連絡するものとする。 ２ 非常警戒 水防管理者は、非常配備体制が発動されたときから河川、海岸及びため池の監視及び警戒 を厳重にし、特に既往の被害箇所その他重要な箇所を中心として、巡視するものとする。 なお、巡視において特に注意を要する事項は次のとおりである。 ①堤防の亀裂、一部流出（崩壊）又は沈下 ②漏水 ③越水（堤防からの水のあふれ） ④深掘れ（洗掘） ⑤橋梁等工作物と堤防との取付部分の異常 ⑥（排・取）水門（樋門）の扉の締まり具合 ⑦取入口の閉塞状況（ため池に限る） ⑧流域の山崩れの状況（ため池に限る） ⑨流入水並びにその浮遊物の状態（ため池に限る） ⑩余水吐及び放水路付近の状態（ため池に限る） ⑪重ね池の場合のその上部ため池の状態（ため池に限る） ⑫（排・取）水門（樋管）の漏水による亀裂及び一部流出（崩壊）（ため池に限る） 異常を発見した場合はただちに県建設事務所、県農林水産事務所等関係機関に連絡すると ともに、水防作業を開始する。 第三節 水防団等の出動 １ 水防管理者の責務 水防管理者は、次に示す基準等により水防団等に対し出動準備（以下「準備」という。） 又は出動を指示し、水防団等の水防活動が迅速かつ適切に実施できるよう確保しなければな らない。 ２ 準備及び出動の基準 (1) 準備 ア 気象予警報、洪水予報及び水防警報が発令されたとき。 イ 洪水及び高潮による漏水、破堤、水があふれる（越水）等の危険が予想されるとき。 ウ 県水防計画に定めるはん濫注意水位（警戒水位）に達したとき。 （１３４頁、１３５頁） エ その他水防管理者が必要と認めるとき。 - 197 - (2) 出動 ア 気象予警報、洪水予報及び水防警報が発令されたとき。 イ 洪水及び高潮による漏水、破堤、水があふれる（越水）等の危険が切迫したとき。 ウ 県水防計画に定める出動水位に達したとき。（１３４頁、１３５頁） エ その他水防管理者が必要と認めるとき。 ３ 準備及び出動の内容 水防団等は、２の基準により水防管理者から準備及び出動の指示があった場合、直ちに事 態に即応した配備体制をとるとともに、おおむね次の水防活動を行うものとする。 (1) 準備 ア 水防資器材の整備点検をすること。 イ 水こう門等の開閉準備をすること。 ウ 重要水防箇所を含む水防上の注意箇所のパトロールを実施すること。 エ その他水防上必要な措置をとること。 (2) 出動 ア 河川、海岸等の監視警戒を行い、漏水、堤防の損傷等異常を発見したときは、直ちに 関係機関に連絡するとともに水防工法の実施等事態に即応した措置をとること。 イ 水防作業に必要な資器材を確保すること。 ウ 水防作業を行う者に対し、必要な技術的指導を行うこと。 エ 河川、海岸の現況を市町村等関係機関に報告すること。 - 198 - 第四節 水こう門・防潮扉・排水ポンプ場・ダム・ため池等の操作 水こう門、排水ポンプ場、ダム、ため池等（以下「水こう門等」という。）の管理者及び操 作責任者は、気象等の状況の通知を受けた後は、水位の変動を監視し、操作規則を定める水こ う