地域经济构造分析-冈山大学情报统括センター.PDF

地域経済構造分析 新居浜市の例 岡山大学 大学院 社会文化科学研究科・経済学部 中村良平 ©Ryohei Nakamura まちの経済が活性化するには：基本概念 • どのようにして、域外からマネーを稼ぐか。 • どのようにして、域内でマネーを循環させるか。 漏出最小化 それには • ものやサービスを域外に出荷・販売する。 • 域外で稼いで域内にマネーを持ち帰る。 • 域外マネーが域内で使われる。（例：観光） • 域内で、域外から獲得したマネーが使われる。 2 まちの経済が活性化するには：アプローチ ① ボトムアップ型の合意形成。 ② 定量的な分析。 具体的には • 市民、職員、議員、経済団体からなるワークショップをテーマを決めて実施する。最 低でも５回。 • まちの企業が、企業間で、域際で、どのような取り引きをしているのかを把握する。 • 生み出された付加価値が、地域内外にどの様に分配されているのかを把握する。 3 まちの経済：構造的問題 • 自治体（市町村）は、「住みやすいまち」「働けるまち」「訪れたいまち」を目指して、まちづくりの有効な政策 を考え、施策を実施していく必要性がある。 • しかしながら、かねてから多くの市町村で、産業振興、雇用促進、購買力拡大（しばしば、中心市街地問 題）など、地域活性化あるいは地域振興の中心となる施策の効果に問題を抱えてきた。 • 現実の経済を見ると、  地域の消費が活発でも、その効果が地域経済に還元されない。  公共事業で関連産業への波及効果を期待したが、地域経済には恩恵がない。  工場の出荷額は増えているのに、地域の所得があまり増えていない。  生産需要があっても地域の所得や雇用が思うように増えない。 • こういった現象が生まれるのは、地域経済における人・財・資金・情報などの循環に問題があるのではない だろうか？ • 情報は目に見えないが、人・財・資金に関しては、地域経済に漏れの部分が大きい可能性がある。 • 地域自らがまちの経済を分析できる知識が必要となる。 • この場合の知識とは、まちの経済のデータという情報と分析の道具という２つの知識である。 • これらがなかったことが、地域政策の多くが空振りとなったあった原因である。 まちの経済：構造的問題 • 政策の効果を数字で客観的に見るのには、確かにこれは良い方法であるが、それをやったからといって地 域の活性化が続くわけではない。 • 問題は、その効果をもっと大きくするにはどうしたらよいか、長続きさせるには地域はどうあるべきかという 視点が必要。 • 重要なことは、こういった施策のまちへの影響や効果が正しく地域経済の構造を知やった上でなされてい るか、ということ。そうでなければ、このような効果分析をいくら行ったところで地域経済は活性化しない。ま ちづくりも成功しません。 • 今日、産業連関表を使った経済効果の出し方はかなりマニュアル化、ソフト製品化してきているので、集め てきた数字をエクセルのセルに入力すれば結果が出るようになっている。その分、機械的に効果を出す前 に産業連関表を読み解く正しい知識が必要になってきている。 • 「まちの経済の仕組みを変える」、もっと正確に言えば、まち（地域）の「産業連関構造を変える」ことこそが 自立ある持続可能な地域経済を作り上げる基礎になる。 • 大切なことは、様々な地域構造変革のシミュレーションを行ってみて、どのようなまちの経済の仕組み、つ まり産業連関構造がその地域にとってもっとも望ましい