「明珠在掌」.PDFVIP

第１６２号 砂 中 だ よ り 平成２８年５月２日 江東区立砂町中学校 発行 校長 藤田哲夫 「明珠在掌」（明珠掌に在り：めいじゅは たなごころにあり） 上の言葉は、体育館に掲げられた本校初代校長であり、その後、江東区長 として多くの功績を残された小松崎軍次先生が書いてくださった言葉です。 ３月の卒業式でも話したことなので ２・３年生は覚えがあると思います。 「明珠在掌」は、“めいじゅは、たなごころにあり”と読みます。明珠の「明」は光輝く、 「珠」は「宝」、非常に貴重なものという意味です。そして「掌 （たなごころ）」は手の平 です。つまり、“非常に貴重なものを、すでに、貴方は持っている”という意味になります。 《真に大切なものは、どこか遠くに探すものではなく、すでに自分が持っているのである から自分を信じなさい、それが幸せになる道ですよ》という意味だそうです。 極端な言い方ですが、例えば、何か失敗をしてしまったとき、「なんであんなことをしち ゃったのかな」と後悔をしたことがあると思います。後悔をするということは「本当はこう いう風にすれば良かったんだ。」という正しいことを知っているから後悔や反省ができるの だと思います。それは、自分の中に正しいことを判断する心があるということです。 若い君たちはまだまだ多くのことを学びます。これから初めて知ることもたくさんあると 思います。ご家族や先生方、そして友人同士、互いに教え学び合いながら、すでに持ってい る明珠＝宝物を見つけ、しっかりと磨いてください。 保護者の皆様へ 自身の中にある宝を見つけ、磨くのは、私たち大人にとっても、同じだと思います。それ を続けていくことが人の一生なのかもしれません。私たちにもまだまだ可能性はあります。 そして、その何倍もの可能性を持つのが子供たちです。未知のことに希望と同時に不安と恐 れを感じながら成長していくのだと思います。色んな誘惑や危険もあると思います。その中 で自分の中の「明珠」を見つけ出す、その手助けを十分にしてあげたいと思います。 共に協力し合い、子供たちにとって良い環境を作っていきましょう。 よろしくお願いします。 ＜砂町中学校の教育目標＞ 人間尊重を基盤とする国際協調の精神をもち広い視野に立った人間性豊かな国民を育成す るため次の目標を設ける。 (1) 自ら進んで学習し創造性に富んだ人間を育てる。 (2) 心身を鍛え、勤労と責任を重んずる人間を育てる。 (3) みんなと手を結び公徳心を高め、豊かな社会をつくる人間を育てる。