原町田地域-町田.PDF

第３章 地域別の景観づくりの方針 ～原町田地域～ ◇町目構成◇ 中町、原町田、旭町、金森１丁目、本町田の一部、 森野の一部 原町田地域は、町田市のほぼ中央部に位置し、西側で境川に面して相模原市と隣接する地域です。 原町田地域は、境川と恩田川の間に比較的平坦な土地（相模原台地）が多く、恩田川周辺から北側に かけては丘陵地となり、起伏の豊かな地形となります。 町田駅周辺の中心市街地は、「商都まちだ」として、市内だけではなく周辺都市の商業の拠点として 栄え、にぎわいのある景観が見られます。 ①景観づくりのテーマ １）活気とふれあいのある中心市街地の景観づくり 町田駅周辺の中心市街地については、現在の「にぎわい」「回遊性」などの要素を生かし、 一定の秩序を保ちながら、町田の中心として誰もが安全に快適に過ごすことのできる、ゆ とりとうるおいのある中心市街地の景観づくりを進めます。 ２）街道の歴史的な資源などを生かした快適で魅力的なまち並み景観づくり 町田街道や鶴川街道、鎌倉街道など歴史のある街道や、交通ネットワークの要となる主 要な道路が多く集まる特徴を生かし、生活基盤施設の改善や街道沿いに残る歴史的な資源 などを生かしながら、快適で魅力的なまち並み景観づくりを進めます。 ②景観づくりの作法 ＜地形＞ ◇台地に広がる市街地 台地と低地の境にある坂道や階段などの空間が開けた場所からは、遠くの緑や斜面に建ち並 ぶ住宅の景観を望むことができます。町田市民病院周辺の坂道の眺めや、高台にある養運寺の 境内からみる眺望など、遠くまで見通しのきく景観を楽しめる場所が多く見られます。恩田川 沿いでは、川の東側から尾根の緑や斜面に建ち並ぶ住宅景観を望むことができます。また、市 街地では、建物内から、台地に広がる市街地の景観を一望することができます。 原町田地域ならではの眺望に配慮し、その眺めを多くの人が共有できる景観づくりを行いま す。 ◆配慮すべき景観要素◆ 台地と低地の境／見通しのきく坂道・階段／高台の広場・ 公園／恩田川沿いなど ＜農や緑＞ ◇芹ヶ谷公園や地域の北側に多いまとまりのある緑 地域の北側にはえびね苑などがあり、七国山周辺のまとまり 見晴らし公園から見るダリア園周辺 のある緑が見られます。ひなた村の周辺には、せせらぎ水路 93 第３章 地域別の景観づくりの方針 のあるなかよ し散歩道や ビオ トープが整備され、憩いの空間になっています。起伏のある地形 の地域では、斜面の樹林が、住宅地の中に緑の島のように残る様子も見られ、緑と住宅の織 り なす景観が広がります。 また芹ヶ谷公園は、豊かな樹木に囲まれ、駅の近 くにありながら豊かな自然の風景と出会え ます。国際版画美術館と公園内の緑が一体 となり、多くの市民の憩いの場となっています。 まとまりのある緑は、地域のシンボルとして維持・保全し、それらを生かした景観拠点をつ くります。 ◆配慮すべき景観要素◆ 七国山周辺／えびね苑／芹ヶ谷公園など ＜まち並み＞ ◇基盤の整った住宅地 町田駅の北側には、１ ９３０年代から整備された市街地が広がります。現在の旭町や中町な どを中心にして、当時の基盤整備をもとに築かれた碁盤の目の道路に、整然としたまち並みが つくられています。 旭町や中町のように基盤の整った住宅地では、整ったまち並みを生かし、まち並みの連続性 に配慮した景観づくりを行います。 ◆配慮すべき景観要素◆ 旭町、中町の整然としたまち並み ◇大規模な中高層住宅団地 本町田住宅、森野住宅などでは、