npo法人有明海再生机构有明海讲座干拓から有明海沿岸道路まで.pdfVIP

ＮＰＯ法人有明海再生機構 有明海講座 干拓から有明海沿岸道路まで ―有明粘土とのつき合い方― 講師 佐賀大学有明海総合研究プロジェクト特任教授 ＮＰＯ法人有明海再生機構副理事長 荒牧 軍治 開催日 平成22 年１月20 日（水） 開催場所 アバンセ第2 研修室 開催趣旨 当機構では、「神秘の海有明海」を多くの方に知っていただく機会として、有明海の 自然や生態を題材とする「有明海講座」を毎年開催しております。平成21 年度の有明 海講座は「有明海沿岸の地盤」をテーマとし、佐賀大学有明海総合研究プロジェクト 特任教授の荒牧軍治氏にご講演いただきました。 ※ＣＰＤＳ認定講習会 干拓から有明海沿岸道路まで －有明海粘土とのつき合い方－ 佐賀大学有明海総合研究プロジェクト特任教授 ＮＰＯ法人有明海再生機構 副理事長 荒 牧 軍 治 皆さんこんにちは。本日はたくさんお集まり頂きまして本当にありがとうございます。 今日のテーマは、「干拓から有明海沿岸道路まで」ですが、普通、講座というのは科学的 な事をみなさんにお知らせするというのが仕事なのだと十分認識はしているのですが、私 個人は研究を実際辞めてから随分たつので、私個人がやっている研究のテーマを皆さんた ちにお話しするというのは、ちょっとむずかしいと思いましたので、自分の事を土木営業 部長だといってあっちこっち走りまわっていますので、あっちで聞いた話、こっちで聞い た話、みんなと議論した話、そんな話を皆さんに紹介させてもらえればいいかなというふ うに思ってちょっと概論的な話になるかも知れませんけれども、お許し頂ければと思いま す。 それでは、早速話をしますが、今日のお話は、粘土、泥です。泥と有明海というのが一 番特徴的なものですから、陸域側に溜まったあとの有明粘土と我々は今どう付き合ってい るかという事を、少し話をしていきたいと思います。 まず最初の話は、全体として私が 大川-佐賀道路（有明海沿岸道路）地盤図 今やっている事柄から話をしたいと 思います。現在やっている作業の大 嘉瀬川 早津江川 きなもののひとつに有明海沿岸道路 というのがあります。実は今、作っ 5m ているのは大牟田から鹿島まで、こ 0m 10m 有明粘土層 れを我々は担当して仕事をしている 20m わけですけれど、それ以外に三角半 30m 島から天草にかけての部分と島原の 部分、それから八代からずっと南に 水俣を通っていくルート、これらが