情报伦理-德山研究室.pdf

1 第３週 情報基礎A : 情報倫理 東北大学情報科学研究科 システム情報科学専攻 情報システム評価学分野 全眞嬉 http://www.dais.is.tohoku.ac.jp/~jinhee/jyoho-17.html 情報活用の力は世界を動かす  優れた情報には非常に高い価値がある  桶狭間の戦い  ２千 vs ２万５千  簗田政綱：今川軍の位置を探索  情報を最大に活用した織田信長の決断  漢の烽火台 (紀元前2世紀ごろ）  独英の暗号戦争（第二次世界大戦）  エニグマ暗号の解読  イギリスはBletchley Parkに数学者を集結  Alan Turing: 数学と機械（Bombe)を用いた解読  Uボートは暗号解読によりほとんどが壊滅  明日の株価が判れば。。。  情報の倫理と社会への影響  ＷｉｋｉＬｅａｋｓやパナマ文書 情報倫理と情報社会 3  情報倫理は  情報社会における人間の正しいあり方の認識  人間が情報社会で共存するための規範  情報倫理が無い社会 野蛮な言動、混乱と暴力、不信と無慈悲 弱者が搾取され、悲しみと怒りが更なる混乱を生む  情報倫理を考えることは  情報の利用における正しいあり方を考えること  仁義（思いやり）、正義、礼儀、智慧、信義  「他人の権利の侵害を避けるために，倫理の観点で守る べきルール」を個人個人が確立する必要 インターネットの利点と危険性 4  インターネットのスケールは地球規模  巨大メディアに個人で参加できる環境 不特定他者との対面  情報を公開し互いに自由に活用することで情報価 値が高まる  反面 個人の行動が巨大な影響を生む  多くの悪意あるユーザと直面する環境 自己責任と自己防衛の必要性 5  悪意を持った人がインターネットを利用し 他人のコンピュータに不正侵入 大事なデータを破壊・偽造する 他人のプライバシーを暴露する 他人の誹謗を行う 他人に成りすまして悪事を働く  このような危険性を持つインターネットを上手に利用 する必要がある セキュリティーシステムの利用 6  不正行為に対処するための技術  ユーザＩＤやパスワード認証によるアクセス制御  ファイアウォールにより不正侵入を防ぐ  データの暗号化  ワクチンソフトやシステム監視ソフトの利用  セキュリティーシステムの利用は必須  システムのセキュリティーのみに頼ってはい けない 自己責任と自己防衛の必要性 7  犯罪行為は法律で禁止 インターネットの世界では，倫理観のない人による不正やトラ ブルが発生してる  人権侵害、 著者権侵害、システム妨害  無意識で違法行為を行った場合  知らなかった，認識が無かっただけでは済まない  認識不足は自己責任  法に触れなければいいというものではない。倫理にも とる行為はしてはいけない  児童ポルノの所持などは、倫理的には許されない事