2016年塑性加工科学教育研究センター报告书-茨城大学工学部.pdfVIP

茨城大学戦略的研究 「革新的新構造材料の展開」 茨城大学工学部附属 塑性加工科学教育研究センター ２０１６年度 報告書 茨城大学戦略的研究プロジェクト「革新的新構造材料の展開」 平成 28 年度報告書刊行にあたって プロジェクト代表 伊藤 吾朗 構造材料は強度と信頼性を必要とし、社会の安全に直結する重要な材料ですが、開発段 階から実際に使用されるまでには長期間を要し、また、材料特性の量的な向上の割合が比 較的少ないため、内外を問わず関係の基礎的研究が年々少なくなってきています。しかし わずかな向上でも、社会への貢献は大きく、最近政府・業界筋からその重要性が見直され、 この分野を重点化する方針が示されてきています。その主流は茨城大学研究者層の厚い金 属材料分野であり、今後も潤沢な外部資金獲得が期待できます。 そこで、本プロジェクトでは、下に記した前身の重点研究の成果と反省点を生かし、構 造材料に焦点を当て、本学の関係研究者の密接な連携の下に、外部資金獲得を視野に入れ つつ、教育・研究を積極的に進めこととしました。この目的が達成されれば、本学が構造 材料の教育・研究拠点として内外に広く認知され、その教育プログラム修了生も構造材料 の高度技術者として産業界から期待されることになります。 平成 22 年度に前身である重点研究 「分野横断型ニューマテリアル研究」を開始しました。 それに対応し、工学部に附属の「塑性加工科学教育研究センター」を設立しました。前者 は、その名の通り分野横断プロジェクトでしたが、まとまった活動としては、工学部教員 が主体とならざるを得ず、結果的に分野横断が生かせなかったことが反省点でした。後者 は、地域の塑性加工企業との産学連携の受け皿として大きな役割を果たしています。その ような中で、平成25～29 年度 NEDO プロジェクト「自動車用圧縮水素容器の基準整備・国 際基準調和に関する研究開発」として総額 51,271 千円、平成 25～29 年度 ISMA プロジェク ト「革新的新構造材料――軽量金属（アルミニウム、マグネシウム）材料――に関する計 測解析」として総額 25,000 千円（いずれも受託研究、間接経費込み）を獲得しています。 いずれも構造材料を専門とする工学部教員主体のメンバーで構成されています。 本冊子は、戦略的研究「革新的新構造材料の展開」の構成員の平成 28 年度の成果を中心 にまとめたものです。このプロジェクトは平成28 年度が初年度で立ち上がったばかりです が、皆様には本報告書をご一読いただき、今後とも本学の材料科学研究ならびに工学部附 属塑性加工科学教育研究センターに対して、ご理解・ご支援いただければ幸甚に存じます。 戦略的研究「革新的新構造材料の展開」