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甲状腺疾患講座 甲状腺の病気（バセドウ病?橋本病?結節性甲状腺腫?検査）について 甲状腺の病気は、２０～４０歳代の女性に多く見られます。一説には２０人に１人はバセドウ病や橋本病など、甲状腺に異常があるとも言われております。そして適切な診断と治療を受ければ、健康な人と同じように毎日快適な生活が送れるようになります。しかし、甲状腺の病気である事に気づかず苦しんでいたり、また容貌や性格の変化にとまどい、悩んでいる方が少なくないようです。当サイトでは、甲状腺の病気について詳しく解説しております。このホームページが、皆様の体と心の健康を守るお役に立てば幸いです。 甲状腺疾患講座　総目次 ●甲状腺講座 ?甲状腺の病気とは甲状腺の働きについて甲状腺の病気の種類その他のホルモンについてバセドウ病について（原因と症状）バセドウ病の治療方法バセドウ病：眼球突出についてバセドウ病：抗甲状腺剤服用上の注意バセドウ病：抗甲状腺剤の副作用についてバセドウ病の妊娠、授乳中の薬の服用について橋本病について（原因と症状）橋本病の治療方法橋本病：甲状腺ホルモン剤の服用上の注意結節性甲状腺腫について（原因と症状）結節性甲状腺腫の治療方法結節性甲状腺腫の検査目的について甲状腺の検査について甲状腺機能検査甲状腺病因検査：甲状腺自己抗体検査甲状腺画像検査：甲状腺超音波甲状腺画像検査：甲状腺シンチグラフィー甲状腺画像検査：甲状腺ＭＲＩ、ＣＴ、レントゲン穿刺吸引細胞診甲状腺の病気の自己チェック Copyright (C) 2003.05.01　医療法人社団　甲状腺病研究所. All Rights Reserved 〒114-0015　東京都北区中里1-6-7 TEL　03-3821-6433　　e-mail　koujyousen-1@hahoo.jp 監修　日本甲状腺学会専門医（認定番号 第05016号） 山田惠美子（医療法人社団　金地病院） 甲状腺講座 　甲状腺 甲状腺は、皆様が生きていくのにとても大切なホルモンを作り、分泌する臓器です。甲状腺ホルモンの異常による病気は、全身に様々な辛い症状が現れ、どこが悪いのか判らず 「いつも調子が悪い状態」になります。そして、気のせいとか、ただの怠け者とか誤解されている人も少なくないのです。甲状腺の病気は女性、それも２０代から４０代の女性にたいへん多い疾患です。なぜ多いのかはっきりしていませんが、バセドウ病や橋本病はそれぞれ甲状腺自己抗体が原因の自己免疫疾患のひとつです。一般的に、自己免疫疾患は女性に多い事が知られています。 バセドウ病 橋本病 甲状腺疾患は、その種々の多彩な症状より「自律神経失調症」や「更年期障害者」、だるさや無気力より「うつ病」、動悸息切れより「心臓病」、体重減少より「癌」、むくみより「腎臓病」、肝障害が出ることにより「肝臓病」、かゆみがあるので「蕁麻疹」、高血糖や尿糖があるので「糖尿病」、血圧が上がるので「高血圧」、物忘れしやすくボーッとしていることより「痴呆」などの病気にも間違えられやすいです。しかし、甲状腺の病気と診断を受け、適切で確実な治療を受ければ、見違えるほど元気になり、まったく健康な人と同じように運動、妊娠、授乳、仕事となんでもできるようになります。どうも体の調子が悪い、どうもすっきりしないと思っている（感じている）方は、このホームページに書かれている情報を読み、早期発見の為の自己チェック表をご参照下さい。思いあたる節があれば、是非一度は甲状腺専門医で検査する事をお勧め致します。 　甲状腺とは 甲状腺と呼ばれている臓器は人間誰でも持っております。のどぼとけの下に、ちょうど蝶が羽を広げて気管を抱くような形でくっついています。大きさは、左右に広く縦４ｃｍ厚さ１ｃｍで重さは１５ｇ、正常の甲状腺は柔らかいので外からは触ってもわかりません。 　甲状腺の働き 甲状腺の働きは、（図）のように食物中のヨードを材料にして甲状腺の中で甲状腺ホルモンを２種類合成し、血中に分泌する内分泌の臓器です。その甲状腺ホルモンは、トリヨードサイロニンといって３個のヨードを含むＴ３、もう一つはサイロキシンといって４個のヨード含むＴ４とそれぞれ呼ばれ、トリヨードサイロニン（Ｔ３）の方がサイロキシン（Ｔ４）より４倍も強い働きをします。甲状腺ホルモンの量は、脳にある脳下垂体からでる甲状腺刺激ホルモン（ＴＳＨ）により調整されています。健康な人は、ちょうど良い適量の甲状腺ホルモンが血液中に存在する為に、快適な生活が送れるのです。 　甲状腺ホルモンの働き 甲状腺は、体の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは、哺乳類や両生類などの動物も持っており