地震动班余震観测调査报告-建筑研究所.PDF

独立行政法人建築研究所 地震動班余震観測調査報告 1. 概要 2007 年7 月 16 日に発生した中越沖地震では、K-NET 柏崎をはじめとして強烈な強震記録が観 測され、公開されている 1), 2)。これらは地盤上で観測された地震動であり、建物の被害を検討す る上では建物への入力地震動がどうであったかを考える必要がある。このためには実際に建物の 中での地震動を測定することが有効な手段であり、この観点から、被災地での余震観測を行った。 余震観測の対象は、被害が甚大だった地域の公的建物として、柏崎市役所及び柏崎市西山町事務 所を選択した。以下に余震観測調査の概要を報告する。 2. 調査担当者 構造研究グループ 小山信 国際地震工学センター 鹿嶋俊英 3. 調査日程 7 月18 日～7 月20 日 余震観測のための機器設置と周辺状況の調査。 8 月9 日～8 月10 日 余震記録の回収と観測機器撤去。 4.余震観測の概要 4.1 柏崎市役所 中越沖地震の公表されている強震記録のうち、最も大きな計測震度の記録を観測したK-NET 柏 崎観測点(NIG018)1)は、柏崎市役所の敷地内にある。このため、K-NET の記録と比較することに より、建物への入力地震動に関する知見を得ることができると考え、柏崎市役所を余震観測の対 象とした。 柏崎市役所の敷地には、市役所本館や分館、市民会館が建てられており、K-NET 柏崎観測点は 敷地の北西の端に位置する。市役所本館は鉄筋コンクリート(RC)造地上5 階地下1 階の建物で、 塔屋2 階が展望室となっている。竣工年は未確認だが、後述の市民ホールと同時期と思われる。 強震計はKinemetrics 社Etna を用い、本館建物の地下1 階(B1F)及び塔屋2 階展望室(7F)に設置し た。 加えて、市役所本館とK-NET 観測地点の間に立地する市民会館大ホールの 1 階に強震計を設置 した。強震計はAkashi 社のSMAR-6A3P を用い、大ホールの建物規模を考慮に入れ、西側通路の 北側(1FN) と南側(1FS) に各1 台設置した。市民会館大ホールは1,113 席の客席を有するRC 造の建 物で、1968 年(昭和43 年) に竣工している。 強震計の設置位置を図 1 に、市役所本館及び市民会館大ホールの外観を写真1 と写真2 に、各 強震計の設置状況を写真3 から写真6 に示す。 1 K-NET NIG018 1FN 市民会館 大ホール 1FS 分館 B1F 7F N 市役所本館 0 50m 図1 柏崎市役所の強震計設置位置 写真1 柏崎市役所本館外観(南から) 写真2 柏崎市民会館大ホール外観( 市役所屋 上から) 写真3 柏崎市役所本館B1F 設置状況 写真4 柏崎市役所本館7F 設置状況 2 写真5 柏崎市民会館大ホール1FN 設置状況 写真6 柏崎市民会館大ホール1FS 設置状況 4.2 柏